高知県立郷土文化会館 跡〔1803〕2008/03/23
2008年3月23日(日)降ったりやんだり
今日は静かに雨の降る日曜日。けんど、冷ようはない雨です。今朝方高知城界隈をロイロイしてみましたが、三の丸とかの桜はまだ咲いちゃあせんですね。お城の北側の辷山(すべりやま)の桜は、もう咲き初めちょりましたですが。お城の北の辷山、今は三の丸石垣改修工事のために一時撤去さてちゅう大きな石とかの資材置き場になっちょります。もう長いことそんなになっちょりますね。辷山、その名がどうしてついたがかは知らんですが、確かに上の段から下の段へ程よいスロープになっちょって、草が生い茂っちゅう上で段ボールをソリにしてすべって遊びよりました。
子供にとっては適当な広さとスロープで、追手前小学校に通う我々の大切な遊び場所でした。今の県警本部界隈には警察官舎があって、そこから追手前小学校へ通う子供も多かったので、官舎のしゅっと横の辷山は、場所的にも便利が良かったがです。
さて、ここはお城の東側の県立文学館前。ホントは県立図書館に用事があって行ったがですけんど、3月10日~3月31日の期間、蔵書総点検等の作業で休館になっちょりました。ほんで、お城界隈をロイロイすることになった訳ですが、この県立文学館前で、懐かしいものを発見しました。この右手の建物が県立文学館な訳ですけんど、高須に県立美術館ができるまで、ここは県立郷土文化会館でした。高知唯一と言うてかまんような美術品展示館で、県展とかも、全部ここで開催しよりました。その頃、使用されよった「高知県立郷土文化会館」と刻まれた大きな石が、文学館玄関の隅っこに、このように建っちょりました。よく見てみると、趣のある書体で刻まれた「郷土文化会館」の文字の下に、まったく趣きのない文字で「跡」と刻まれちょります。ここが郷土文化会館ぢゃあないなる際、この石を記念に残すことにしたがでしょうか。
美術館的な施設とか、文化ホール、様々な文化的アミューズメントは、やっぱしお城の周辺に有る方がエイですよね、絶対。歩いて散策できるお城周辺エリアにあれば、高知の中心部の様相もこぢゃんと変わってくると思います。土地が有った、とか安かった、とかの理由で郊外にどんどこ作った時代がありますが、城下町の文化はお城を中心に形成されていくのではないですろうか。