近所の山のお宮さん〔1789〕2008/03/09
2008年3月9日(日)晴れちょりましたが夕方ちくと降りました
午後、夕方近うなって、ちくと降り始めたがにびっくりしました。予想しちょらんかったですね。そんな夕刻、高知の横浜の、足を踏み入れたことのない界隈を散策してみました。宇津野トンネルを南へ抜けてまっすぐ行きよったら、横浜の、新道と旧道の別れがあります。新道は、右手の山の裾を走って行きますが、その山には、2カ所ほど、コンクリートの階段があります。あの階段、登ったことが無いねえ、ということで、今日はJr.1号と一緒に探検してみることにしました。探検と申しましても、階段を登り詰めると山道が竹林の間を上っていきまして、しゅっとお宮さんに突き当たりました。
竹林の中の、そんなに小そうもないお宮さん。突然眼前に現れたもんですきに、親子共々ちくとビックリしてしまいました。
お宮さんの手前にはご覧のように古い燈籠や、割れてしもうた手水が。そこに刻まれちゅう御寄進の年号をみて、これまたビックリ。この手前の燈籠には宝暦八歳とあります。西暦で言えば1758年です。この横の手水には延享五辰年とありますきに、その10年前の1748年。側に無造作に積み上げられちゅう、割れた手水には安永二年、つまり1774年に御寄進されたことが刻まれちゅうがです。この、近所の皆さんもあまりご存じないような山の上のお宮さんに、江戸時代中期という古さの燈籠や手水がそれこそ無造作に置かれちゅうということに、ちょっとビックリしますね。帰って、ネットの地図で調べてみたら「高宮大神宮」と書かれちょりました。小さな山の上に鎮座されちゅうお宮さん。ひょっとすると、戦国期、この辺の豪族の本拠があったがかも知れんですね。その名残のお宮さんかも。全然違うかも知れません。
皆さん、何の気無しに通り過ぎゆうご近所の小山とか、探検してみてはいかがでしょうか。突然異次元のような不思議な空間に迷い込んだり、思いもよらんかった史跡に行き当たったりします。面白いですよね。
ところで、ここから県道に下りたところの近くにあるコンビニで、ある商品の前に「売れちゅうきね!」というPOPがあるのをJr.1号が発見しました。土佐弁で言えば、こう書かれたら売り切れになっちゅうということでねえ、とJr.1号が言いました。その通り。手書きPOPぢゃ無うて、キチンと印刷されたりぐったPOPやったですき、そのコンビニの高知のお店全店で使われゆうがやと思うがですけんど、この用法は間違うちょります。今、とても人気があって売れている、ということを言いたいがやったら「売れゆうきね!」ぢゃないといけません。「売れちゅう」は現在完了ですきに、売れてしもうて無いなっちゅう、ということになります。土佐弁の現在進行と現在完了と過去完了の用法は、英語より難しいがです。