潮江、筆山麓、海抜1.0m〔1736〕2008/01/16
2008年1月16日(水)雨上がりの朝
昨夜は降ったようです。早朝の高知市内、地面が濡れちょりました。空もまだ曇っちょりましたが、夜明けとともに段々と晴れてきましたですね。
さて、ここは塩屋崎町。筆山の真下を抜けるトンネルが土佐道路方面からつながっちょりますが、そのトンネルを東へ抜けた所にあるガソリンスタンドさんです。しかしあれですね、この値段。何と言うたち軽油で130円もするがですき、このところの油の値上がりは凄まじいもんがあります。で、中東界隈のオイルマネーとやらが世界を跋扈し、サブプライムローンで巨額の損失を出したアメリカの金融機関にその資金が投入されるとか、もう、何をしゆうやら、てな世の中ですな。
昔の日本のバブルぢゃあないですが、世の中は、モノの価値を生み出し、それを消費する、ということで成り立っちゅう訳で、「投資」のための「投資」が行きすぎるとろくなことにはならん、と素人でも解るがですけんど、なんともならんところがもどかしいですな。
いや、今朝の写真はそんなことを言いとうて撮影したがぢゃのうてですね、「セルフ」と書いた大きい看板の一番下を撮影したかったがです。「ここは海抜1.0mです」と書いちゃあるやつ。
高知の石油小売商の組合さんが、県内のガソリンスタンドにこのような表示をしてくれちゅうがはご存じでしょうか。なかなか気が利いちょりますよね。最寄りのスタンドで見てみて下さい。で、このスタンドは筆山の麓にありまして、この東側から桟橋方面に広がる土地よるは少し高うなっちょります。それで1.0m。つまり、この東から海までの所謂潮江の土地は、ほとんどが0m地帯ということになる訳です。こうやって見てみると、実感できますね。潮江という名前でも解るように、昔から海やったり湿地帯やったりした場所で、一昔前までは田んぼばっかしの土地。昭和の南海大地震の際にも、ぼったりしょと浸水しちょったとか。護岸の堤防とかはかなり整備されてきちょりますけんど、次回の南海地震でも、やっぱしかなり水浸しになることは避けられんような気がします。人類の力ぢゃあどうしようもない、自然の力、摂理、しくみ、というものもあるがぢゃないでしょうかね。
てなことを、朝っぱらからガソリンスタンドの看板を見つつ考えてしまいました。