宇津野越、犬の散歩、孕のジャンと矢野さん〔1662〕2007/11/03
2007年11月3日(土)晴れ!
心地良い秋晴れの文化の日。皆さん、文化的なこと、しよりますか?
今朝は出勤前に、犬を連れて、と申しますか犬に引っ張られて宇津野越界隈を散歩に行っちょりました。ご覧のビーグルですきに、とにかく元気にはしくり廻るがです。一人で山をたつくるよりもずっとずっと運動になりますな。
ここは、1週間前にもご紹介した、宇津野越の峠から西へこぢゃんと急な段々を登ったところにある見晴らしのエイ地点。浦戸湾と太平洋が美しゅうございます。今朝は干潮やったがでしょう。衣ヶ島がつながちょりますね。
今朝は、ここから北へ、孕へと下りました。このビーグル君、登りもぐんぐんと引っ張るがですが、下りはもう、強烈な力でどんどんと引っ張って下って行きます。ここの北斜面は、なかなか急な坂道ですきに、途中で2回ほど、すべりこけてしまいました。もっとゆっくり行け、と言うたちききませんですな。こたやかされました。
で、孕西町へ下り、浦戸湾沿いの旧道を走って帰りました。なかなか運動になります。が、犬と一緒ですと、時間が経過するがが速いです。1時間半くらいたつくりまわって来たがですけんど、あっという間でした。
ところで孕(はらみ)と言えば「孕のジャン」。この界隈で、ジャーンっという大きな音とともにさざ波が立ち、釣れよった魚が突然釣れんなる、という怪異現象の言い伝え。高知が生んだ偉大なる物理学者にして随筆家、寺田寅彦先生は、「怪異考」の中で、地質的な原因による「地鳴り」のような自然現象ではないか、と推察しちょります。
体験者も多く、手元の高知県百科事典には、「1946年12月21日の南海大地震の翌年2月頃、夜半1時過ぎ、矢野修二郎が阪神岸壁で夜釣中、鉄筋を何十本かたばねて、それを倒したような音が起り、そのとたんに、水面に群れていた魚がジャブンと水中にもぐり、その夜はそれっきり釣れなくなったという。」と書かれちょります。
ところで、この中の「阪神岸壁」は、阪神航路の船が着岸しよった岸壁ということは判ります。が、矢野修二郎とは誰か。なんの脈絡もなく、突然登場して去っていった矢野修二郎さん。こぢゃんと気になります。誰なんでしょうか。