早良宮、蜘蛛、穴の開いた石〔1602〕2007/09/04
2007年9月4日(火)晴れちょります
今日も晴れ。早朝の川辺はずいぶんと心地良い風が吹くようになってきたですね。ここはいつもの潮江天満宮。境内社の、白太夫社、若枝社、早良宮、島崎神社が並んじゅう所です。その早良宮の横っちょに、今朝はご覧のジョロウグモが巣を張っちょりました。おなかが萎んじゅうので食事前でしょうか。神社に蜘蛛は良く似合います。
そう言えば、中村の一条神社では女郎蜘蛛の相撲大会が毎年行われよります。応仁の乱を避けて土佐中村へ下向してきた前関白一条教房さんには、たくさんの女官がついて来ました。
で、宮中の優雅な遊びを中村でも始めた訳ですが、その中に女郎蜘蛛の相撲があったということらしいですな。「蜘蛛合戦」言いよったですね、前は。今は「全日本女郎ぐも相撲大会」というオッコウな名前の大会になっちょりまして、8月の初めに開催されよります。
この右手に早良宮の拝殿、その奥に小さな本殿が建っちょります。この正面に写っちゅう四角いものは、この早良宮の様々な祈願をして、それが成就した際に穴の開いた石をお供えする入れ物。祈願成就の御礼を書いたたくさんの小さな石が入ちょります。
早良宮の由来はよく判りません。「早良」ということで思い出すのは奈良時代後半の「早良親王」。桓武天皇の弟さんですけんど、藤原一族に敵対したために罪を負わされ、淡路島へ流されていく途中で憤死したという早良親王。その後、こぢゃんと祟ったようで、それを鎮めるために平安時代になって祟道天皇と追称されちゅう早良親王。奈良には早良親王にまつわる神社仏閣が結構あるそうですね。この潮江天満宮境内社の早良宮は早良親王と関係あるがでしょうか。ないがでしょうか。穴の開いた石をお供えするのは何故さんでしょうか。
なかなか不思議なお宮さんです。