天神大橋手抜き工事事件〔13〕2003/04/29
2003年4月29日(火)快晴
連休初日、みどりの日の朝は、見事に晴れ上がりました。写真は、先日来少しだけ話に出てくる天神大橋です。青空に赤い欄干が映えてとてもキレイですね。橋の向こう側に見える山は筆山。
江戸末期までは、この鏡川に唯一架けられていた橋ですね。山内の殿様の菩提寺の「真如寺」がこの橋の向こうにあり、そこに参詣するために1622年に架けられたのが最初と言われよります。そのため、最初は「真如寺橋」という名称でした。20年ごとに改修するきまりとなっちょりました。
1822年の改修の際、工事を入札にしたところ、銀95貫目という業者と75貫目という業者がおりました。しかし思いきって50貫目で札を入れた業者が現れて落札します。完成して、比島の3夫婦による通り初めなどの開通式も予定され、古い橋を除去している最中に、完成したばかりの新橋は崩壊したそうです。手抜きですなあ。
今も昔も、入札する場合は品質を検証吟味してからやらないと結局高いものにつきますよ、というおはなしでした。