鏡川、龍馬スタジアム前の「刎ね」〔1293〕2006/10/30
2006年10月30日(月)快晴!
今朝も快晴の鏡川。昇り始めた朝日が、トップワン四国に反射して金色に輝き始める時間です。
昨日、新月橋と紅葉橋の間の、鮎の産卵場整備の模様をお届けしました。今朝は、天神大橋と潮江橋の間の南岸、龍馬スタジアム真ん前の河原の景色です。丁度、その昔南国橋が架かっちょった場所です。干潮なので、どこかに南国橋の痕跡が残ってないか目を凝らしてみましたが、発見できませんでした。
さて、この界隈の鏡川両岸には、数十メートル間隔で、川の流れと水平に、川に突き出す形で石が積み上げられちょります。長さは、そう、5mくらいでしょうか。
これ、「刎ね(はね)」やないかと思います。想像ですきに、違うちょったらすびばせん。昔から土佐では、大きな川の沿岸に水平の突起をつくり、「刎ね」と呼んできました。この構造物があると、川が増水したときにも沿岸部分の流れは穏やかになり、護岸作用があるとのことで、多用されてきた伝統工法でございます。その上「刎ね」は、流れが緩くなることから様々な生物が住み着きやすくなり、生物の多様化にも一役買いゆうらしいのであります。そんなことを考えながら刎ねの石築きの上から写真を撮りよりましたら、足下に大きい大きいカニが。たぶんエガニ。こぢゃんと大きかったです。甲羅の直径が6~7cmくらいでしょうか。近寄ると、刎ねの石の下に逃げ込んで行きました。
写真に写っちゅう木の杭、これも「刎ね」の一種ながでしょうかね。こういった取組み、嬉しゅうなってきますな。生き物豊かな鏡川の朝です。