潮江天満宮の薮蘭がキレイです〔1217〕2006/08/15
2006年8月15日(火)今日も暑いです
61年前の今日も暑かったそうです。今日は終戦記念日。平和について考えんといかん日。最近、子供に対する教育とかの中でも、戦争などに関する事項が減ってきたのが気になるところです。子供に原爆資料館や戦争資料館を見せ、戦争体験を聞かせてもらう、てなことはとてつもなく重要なことやと思うがですけんどいかがでしょうか。昔、高校生の頃、修学旅行で長崎へ行き、原爆の資料館で受けた衝撃は今でも忘れられません。そこからホテルへ帰るバスの中は、行くまでの雰囲気とはうってかわってシーンっと静まりかえっちょっりました。貴重な体験ですね。
さて、ここは今朝の潮江天満宮。参道脇、神池の畔です。以前にもご紹介したことがありますが、ここには今の季節ご覧のような花が咲きます。薮蘭(やぶらん)ですな。百合科ヤブラン属の多年草。ランの仲間ぢゃありません。薄紫の可愛らしい花が涼しげで、なかなかエイですね。
薮蘭は別名「山菅(やますげ)」とも呼びます。大昔から日本に自生しちゅう、いかにも日本の草らしい植物です。万葉集には山菅を詠んだ歌が13首、ただの「菅」を含めると14首あります。山菅の根っこが強く複雑に張り巡らされることから、「思い乱れる」とか、「乱れ恋」とか、そういった思いを伝えるときに出て来る植物が「山管」。
山菅の乱れ恋のみせしめつつ逢はぬ妹かも年は経につつ
てな感じの歌ばかりですね。薮蘭は、その名前に似合わずなかなかロマンチックな草なのであります。