大分の朝、元町石仏です〔1098〕2006/04/18
2006年4月18日(火)大分は晴れ後くもり
いよいよ4年目に突入したにっこり。今日は九州のひまわり太郎でございます。
昨日の晩、今年の9月をもって日本の空から姿を消す名機YS-11に乗って福岡へ飛びまして、速攻で乗り換えて大分までやって来ました。大分に着いたがは、結構遅うなっちょったですね。
で、今朝は大分市内を初めてたつくってきました。まず、ホテルを出発して府内城へ。大分県庁のすぐ横にある、お堀に囲まれたお城ですが、1743年に天守閣が火事で焼失してからは、天守のないお城になっちゅうそうです。平地にあるお城で、詰め段も高くなくて歩いてしゅっとです。天守台の下には、戦国武将の大友宗麟さんの胸像がありました。
で、そこから大分川にかかる舞鶴橋まで出まして、川沿いに走ります。川沿いにはたくさんの野鳥がおりまして、特徴あるさえずりを各所で聞かせてくれよりました。う~ん、鳴き声で種類が判らんのが残念。勉強しちょったら面白いでしょうにね。
堤防の道はこぢゃんときれいで、ここち良かったです。
で、ここは元町というところ。大分川を下った堤防から、古くゆかしい建物が見えましたので、行ってみたらこれ。「元町石仏」という国指定史跡です。大分県では、臼杵の石仏が有名ですが、ここにもこんなのがありました。元々はこのように屋内にはなくて、自然に剥き出しやったと思われる岩に彫られた仏さんたち。平安後期にできたものらしいです。ご覧の像が、台座からいえば5mを超える薬師如来像ですが、これだけぢゃのうてたくさんの像が彫られちょります。不動明王とか、セイタカ童子とかコンガラ童子とか。どれも趣きあって見事。この近くには岩屋寺石仏というがもありまして、なかなかのもんです。
不動明王とか、セイタカ童子とかコンガラ童子とかいいますと、中井英夫さんの「虚無への供物」という長編推理小説を思い出してしまいました。ちょっと古いですが、昔の推理小説の傑作中の傑作で、かなり哲学的でもあります。ひまわり太郎、何度も読んでしまいました。知っちゅう方、おいでます?