鏡川の沈下橋〔107〕2003/08/01
2003年8月1日(金)晴れ
今日からいよいよ8月ですね。真夏の日差しが朝から心地よい月初めになりました。
今朝は鏡川中流域の「柳原橋」あたりを走ってます。写真は柳原橋から上流方面を写したもの。鏡川に、左側から神田川が合流してきてます。神田川は「こうだがわ」と読みます。「かんだがわ」ではありません。
この辺りに、昭和50年代まで沈下橋が架かってましたね。増水したときには水に沈む構造の橋です。昭和2年に作られたその橋は、日本で最初の沈下構造の橋だったそうです。清水真澄高知市土木課長や吉岡吾一技師らによって設計され、架けられました。
吉岡技師は、中国の西湖にある石橋が揚子江の洪水に際に沈下するときもあるが、年間の交通にはさして不便をきたしていない姿を見て、流れが急で、よく増水する鏡川に沈下橋を架けることを思い付いたそうです。主に、経済的理由からとのこと。その方が安くできた訳ですね。
吉岡技師のこの案に対して清水課長は絶対の信頼を寄せ、「洪水に沈む橋」という名で一笑に付す本省の係官を数十回の上京で口説き落とし、架橋にこぎつけたそうです。この架橋方式はその後全国で採用されるようになりました。たいちゃなもんですね。