高知城西の黄梅が今年も咲き始めました〔1042〕2006/02/21
2006年2月21日(火)晴れたり曇ったり
暖かい高知の朝。高知城の西へ行ってみました。
高知城の西、城西公園の西側に、江ノ口川がお堀のように流れよりまして、その土手にはたくさんの黄梅(おうばい)が植えられちょります。今年も咲き始めました。3月の始めくらいが見頃で、まだ咲き始めですが、なかなか可愛らしいです。2004年3月6日のにっこりでも、ここの黄梅をご紹介しちょりますな。
そこでも書きましたが、黄梅は江戸時代の始めにやって来た中国原産の植物。花が梅に似いちゅうのでこんな名前になりましたが、もちろん梅の仲間ではありません。木犀科でジャスミンの仲間。香りはないですけどね。
ここは「桜馬場」。藩政期には馬場があり、その周囲に桜の木が植えられちょったので「桜馬場」。美しい名前です。で、この黄梅の咲く土手は、散策できる静かな公園になっちょります。寺田寅彦先生の句碑があるのが有名ですが、他に、プロレタリア文学で名作を残し、当局の弾圧下に若くして夭折した槙村浩さんの「間島パルチザンの歌」の碑とか、「日中不再戦」「一九九二年九月一八日高知県民建之」と大きく刻まれた大きな大きな碑とかがあり、反骨の香りがする公園となっちょります。そう言えば、このすぐ近くに、自由民権運動の理論的支柱であった植木枝盛さんの家もありましたし、土佐勤王党の党員で、脱藩して禁門の変に参加して倒れた尾崎直吉さんの家もこのすぐ西側です。