五台山の日の出、牧野富太郎先生の言葉〔929〕2005/10/31
2005年10月31日(月)素晴らしい快晴!
今朝は高知。大阪高知の飛行機は、ちっくとトラブルが続いちょりましたので、昨日はJRで帰って来ました。高知の言い方で言いますと「汽車でモンてきました。」
今朝の高知の空は見事に晴れ渡り、素晴らしい夜明けになっちょります。写真は、潮江橋から眺めた日の出。五台山の上にお日様が昇り始めた瞬間でございます。美しいですね、本当に。
五台山のてっぺんには高知県立牧野植物園があります。子供この頃からしょっちゅう遊びにいった植物園ですが、近年、見事な資料館や展示館も整備され、高知へ観光に来られた方にはおすすめのスポット。
牧野博士の生い立ちや人となり、そして珍しい植物の数々を体感できるのであります。
こないだ、昨年文庫本になった「牧野富太郎自叙伝」という本を空港の本屋さんで買いまして、出張中に読みました。おもしろいですね。牧野博士は幕末に土佐の山間部佐川町に生まれ、幼い時に父母を亡くします。植物や科学の勉強をこよなく愛し、勉強が面白くなかった小学校は自主退学して自主的に勉学を重ねます。
東京大学の植物学教室に、学生でもないのに出入りを許され、途方もない苦労を重ねながら植物学の世界に世界的な足跡を残した人物ですね。
自叙伝を読みますと、本当に本当に植物が大好きであったことがよくわかります。そして95歳で亡くなる直前まで、植物を採集し、標本にし、分類するという作業をやめませんでした。
「時とすると自分はあるいは草木の精じゃないかと疑う」
「植物を愛することは、私にとってひとつの宗教である」
などという言葉を残した牧野先生。ひとつのことにここまで打ち込む姿は、現代の我々を感動させてくれます。
朝な夕なに草木を友に すればさびしいひまもない