アートは残った〔8068〕2025/05/18

2025年5月20日(日)曇り
曇りの日曜日。昨日は蒸し暑かったねー。今日も夏日で、湿度も高いので蒸し暑い週末。クルーズ船が着船していたのか、今週の高知の街は外人さんだらけでした。
今日は、県東部へ。でですね、久々に伊尾木洞へ立ち寄ってきました。どうやら8年振り。観光地として整備される前はよく行ってたのに、整備されてからは殆ど行ってませんな。僕はそんな性格です。
ですが、まあ、現在どんなになっておるのかには興味もあるので、行ってみました。
初めて伊尾木洞に入ったのは2007年3月のこと。今から18年前。
昔、存命中の父と、この前の国道55号線を車で通るたび、ここの洞窟のことを喋ってたこと思い出します。結局、初めて入ったのは2007年になってからでした。なかなか衝撃的でした。車がひっきりなしに走る国道脇すぐに、異次元空間のような不思議な風景があったので。更新世段丘の海蝕洞、という特異な成り立ちが、その不思議な雰囲気を醸し出しています。地質学的成り立ちについては、以前、考察しました。珍しい更新世段丘初期の海蝕洞。
で、その自然の雰囲気にも驚いたけど、点在するオブジェにも驚いたことでした。あちこちに置かれた白い塑像。いろんなポーズで置かれており、しかも、長い年月の間に自然の中に融け込んで一体化している。何体あったのかは覚えてないけど、洞窟の奥の方まで存在していた白い塑像。僕にとっての伊尾木洞の記憶は、あのオブジェとともにありました。
それが。8年前に行った際には、無くなっていたのです。そして洞窟には遊歩道が整備され、駐車場も。そうそう。以前は駐車場もなくて、車停めるところに苦労してましたねー。
実は。同じような塑像群が、大山岬の上にもありました。「国民宿舎あき」の横の公園。今は「大山岬公園」と言うんでしょうか。そこにも、夥しいオブジェが存在し、自然と一体化してたけど、あれは今どうなってるんだろう。今思えば、伊尾木洞から大山岬にかけては、謎のアート空間が存在していた訳だ。
伊尾木洞は、朝ドラ「らんまん」のロケ地になったこともあって、観光客も増え、整備が行き届くようになりました。雨が降ったらこんなになって、そぶらんと入洞できんかったのも、今は昔。今日もたくさんのお客さん。
でも、あの不思議なアート空間も、ちょっと、懐かしい。
と、思いながら伊尾木洞から出てきて、国道の方へ歩いていると。
おう!
なんと、2体だけ、残っているではないか。あの頃のオブジェ群の中では比較的おとなしいポーズの女性像が、2体。どういう意図なのかわからんけど、ここに残されていました。なんか、嬉しい。なんか、嬉しかった8年振りの伊尾木洞。なので、伊尾木洞の写真ではなくて、この写真を貼り付けました。