練兵場に、あかうし〔8041〕2025/04/21

2025年4月21日(月)晴れ!
さあ、月曜日。夏が始まった、高知。ここは高知空港の北、高知大学農林海洋科学部の、牧場。道路から見ることができる牧場。朝日を浴びながら土佐あかうしが、草を食んでいます。美しいねー。
どんどん飼養頭数が減っていって絶滅危惧種とまで言われた土佐あかうしの復活物語には、僕も少し関わっていたので、このにっこりにも書いたこと、あります。県としてはもっともっと増やしていきたい、土佐あかうし。その為にも、ここ、高知大学との連携が欠かせません。ここで、土佐あかうしの飼養管理などの研究が行われています。いい風景やねー。
現在の高知空港、高知大学農林海洋科学部(農学部と呼ぶ方が、慣れてますが)、そして高知高専は、戦時中、高知海軍航空隊の基地があった後に、つくられました。海軍さんがやって来るまでは三嶋村で、優良な農地が広がる場所でした。
田村遺跡があるように、土佐で最も早い時期から稲作がおこなわれてきた、そんな場所。この明治末期の地図を見ると、この界隈は北嶋という集落。南へ行くと向嶋があり、下嶋があるので、それで三嶋村なんでしょうかね。
海軍航空隊があった頃の配置図は、このページがわかりやすいね。自然地形を完全に無視して、定規で図面を引いた配置は、いかにも軍隊。で、今朝の写真を撮影した場所は、この配置図の「地下指揮所」とある場所の南東。飛行機の格納庫と練兵場のある場所。練兵場があった広い場所が、今は土佐あかうしの放牧場。人間に替わって牛が、主(あるじ)となりました。配置図で、ここから北に目を向けると兵舎、そして士官室。そこに、航空隊の本部も。
その、本部があった場所は、このキャンパスマップによると農林海洋科学部1号館。
そう。以前にも書いたことあるけど、往々にして、こういった文脈は引き継がれていくのでした。軍隊の本部が置かれた場所は、大学の本部になる。
これは、陸軍歩兵第四十四聯隊の場合も同じで、聯隊本部があった場所は、今は高知大学本部になっています。往々にして引き継がれる、歴史の文脈。
良いお天気になったねー。練兵場が放牧場になった平和を噛み締めながら、今週が始まりました。