10月30日と人類〔7868〕2024/10/30
2024年10月30日(水)曇り
なんか、台風21号が嫌な感じ。11月3日の大川村の「謝肉祭」、初めてということで楽しみにしてたのに、今朝の新聞に「中止」の記事。ああ。残念。
さて、10月30日。10月30日で思い出すのは昭和13年、1938年10月30日。アメリカで、オーソン・ウェルズが、HGウェルズの小説「宇宙戦争」をラジオ番組に仕立てて本物の緊急放送のように放送したところ、一部のリスナーが本当に宇宙人が侵略してきたと思い込んでパニックになったとされるのが、86年前の今日。フェイクニュースが大きな社会問題となったとされる事件。
ところが。ところがだ。近年の研究では、パニック現象はまったく確認できていない、番組を本当だと信じた視聴者はほとんどいなかったということが判明。パニックになった、というのがフェイクニュースなのか。
フェイクニュースと言えば、例えば日本でも関東大震災の際の「朝鮮人が井戸に毒薬を流し込んだ」といった流言飛語が思い起こされます。この、流言飛語が飛び交ったという話自体を「フェイクニュースだった」と言う人がいるけど、この悲しい流言飛語事件はフェイクではない、ということが膨大な研究の中で判明しています。
関東大震災や宇宙戦争から長い年月が過ぎ、人類がフェイクニュースに対してのリテラシーを向上させたかと言えば、まったく。全然。どころか、ラジオからテレビへ、テレビからインターネットウェブへ、そしてSNSへとメディアツールが変化するに連れ、より一層複雑で深刻な事態を招くようになっているのは、皆さんご承知の通り。
残念ながら、現生人類、つまりホモ・サピエンスでは、フェイクニュースや情報操作に対応できないのかも知れません。恐らくは、数万年前にホモ・サピエンスが地球上に拡散した、その頃から、基本的な能力に変化は無いと思われる、現生人類。
結局、メディアリテラシーを個人の倫理観に帰結させても解決はできない、ということで、これからどうなってしまうんだろう、などと不安に思うのは僕だけではないと思う。
近未来、もし、SNSの無定見な拡大によって地球上の平和が激しく乱される事態に陥った場合、その始まりは1938年10月30日だった、などと言われないようにしたいよね。その10月30日もフェイクやったわけやけど。
ホモ・サピエンスがフェイクニュースによる悪影響を排除するのは無理なんだろうか。ホモ・サピエンスの次ってどうなるんだろう。ホモ・サピエンスは、ネアンデルタール人やホモ・フロレシエンシスなどの人類を駆逐し、唯一生き残った人類種族。しかし進化は繰り返されるので、次はどうなるのか。
Googleで「ホモサピエンスの次」と検索してみたら、AIは、「ホモ・サピエンスの次の人類の進化段階は、明確にはわかっていません。」とのお返事。実は昨日は「ホモ・サピエンスの次の人類は、まだ誕生していません。」とのお答えでした。日々、変わるのね。AIもなかなか苦労してますな。皆さんも検索してみてください。
この記事によりますれば、現在の文明が衰退して大陸ごとの交流が途絶え、何万年、何十万年経てば、人類の新たな種が生まれ得る」とのこと。なるほど。そりゃあ大変だ。
ここは、現生人類の知恵でなんとかしたいねー。個々人の能力、資質に限界があるのなら、みんなで考えないと。そんなことを思う10月30日。
そんなこと思っておる場合ではなくて、仕事せんといけません。さあ、仕事仕事!