僕らのマルタイ〔7726〕2024/06/10
2024年6月10日(月)晴れ!
どうやら昨日、四国地方も梅雨入りしたとのこと。梅雨入りしたばかりで恐縮やけど、今朝はとても良いお天気。雨に濡れた街が朝日に輝く風景は、いつもながらに美しいねー。ここはJR後免駅。
こないだ、高松に用事があって汽車で行きました。諸々パソコン仕事があったので、汽車で。汽車はいいねー。土讃線の山中でも、ゆっくりと仕事ができるので。飲みながら帰って来れるし。
で、その際に後免駅で、この車両を見かけました。以前、後免駅でバラスト運搬車を見かけてこのにっこりで紹介したけど、今度のこの車両はいったい何だろう。気になって気になって仕方がないので調べてみたのでした。ヒマやねー。
この車両にある「Plasser&Theurer」というロゴ。これは、オーストリアの線路工事用重機メーカーでした。プラッサー&トイラーと読むみたい。日本にも「日本プラッサー」という現地法人があります。その主力製品のひとつが「マルチプルタイタンパー」。日本では「マルタイ」と呼ばれているもの。ラーメンぢゃないよ。マルチプルタイタンパー。
「タンプ」はTampで、叩いて突き固めるみないな意味。「タイ」はTieで、結ぶとか締めるとか。マルチに突き固め、締めていく機械といった感じでしょうかね。マルタイ。ラーメンぢゃないよ。
この車両に「09 16 CSM」と書かれています。このページに詳しく載ってました。なるほど。昔はツルハシとかでバラストを突き固めており、ものすごく手間がかかる保線作業だった訳だ。この作業をしないと線路に歪みが発生し、揺れの増大につながるのである。
このYouTubeは、昭和16年に制作された「鉄道保線区」という映像。この映像の3分6秒くらいから、作業員がツルハシでTampする場面が写っています。昔の日本人は、体力を使う単純作業、特に複数人数で力をあわせる作業では、この映像のように歌を歌いながらやってたこと、思い出しました。なんか、いいねー。いいけど大変。現在では、機械操作に2-3人、監視に1-2人で、100mを突き固めるのに10-15分というから、すごい機械だ。
こんな動画がありました。ゆっくりと走行しながら突き固めていく仕組みがよくわかる。僕らの土讃線、特急車内で快適に仕事ができるのも、このマルタイのおかげなのだ。ありがとう、マルタイ。
そして、ちゃんと、こんな模型もありました。鉄ちゃんの世界、恐るべし。
さあ、そんなことに感心しておる場合ではなくて、仕事仕事!
お天気もいい、爽やかな月曜日の朝の、はじまりはじまり~