LET IT BE〔7694〕2024/05/09
2024年5月9日(木)晴れ!
人の記憶というのは、アテにならんねー。僕は、小学生の頃に、ロック少女だった姉に連れられて観に行った映画「Let it Be」で、解散直前のビートルズがかなり険悪な雰囲気だった、と思い込んでました。考えてみれば、小学生の僕にそんな大人の機微がわかるはずもなく、ただ、大人の音楽を聴いて観ていただけなのにね。
そんな訳で、ディズニープラスで配信が始まりました。映画「Let it Be」のリマスター版。この映画は1970年に公開された、ビートルズの記録。公開後、ほとんどソフト化もされず、世の中で観ることができなかった映画で、なんとなく評価が一人歩きして来た感があります。
2021年に、その撮影の際に使用された膨大なフィルムや音源を使い、最新の技術でリマスターしてつくられた映画「Get Back」がディズニープラスで公開され、当時の本当の雰囲気やバンドの状況などを、僕らは初めて観られるようになりました。このにっこりでも幾度かご紹介してきた、「Get Back」。
この映画公開があって、やはりオリジナルの映画「Let it Be」も観てみたい、という要望が出たのは当然。そして、今回、最新技術で公開されたのは、ファンにとっても嬉しい出来事でした。
早速、今朝、早朝に観ました。人の記憶というのは、アテにならんねー。
この映画は、淡々と演奏の撮影で進行され、最後にルーフトップセッションで幕を閉じてます。途中、少しだけポールとジョージの口論みたいなのが出てくるけど、映画全体に悲壮感を漂わせるようなものではない。全体的に、素敵なリハーサルと本番の音楽映像にまとめられてて、アカデミー賞やグラミー賞を獲得したのも頷ける内容でした。
僕の記憶では、姉に連れられて観に行ったのは旭の「名画座」。ここ。記憶違いだったらごめんなさい。人の記憶というのは、アテにならんので。
もしそれが正しい記憶なら、僕は、リアルタイムでビートルズを観た最後の世代、ということになります。もう、この映画が撮影されて55年。このリマスター版では、監督だったマイケル・リンゼイホックのインタビューが観られます。まだ、お元気なんですね。この映画がリマスター版で再公開されたのは、嬉しかったことでしょう。
ともあれ、半世紀以上の時空を超えて、観ることができた「Let it Be」。映画最後のジョンのセリフ
And I hope we passed the audition!!
は、今も覚えています。