須崎駅〜日下駅間 開通100周年記念の切手〔7663〕2024/04/08
2024年4月8日(月)曇り
100年前、1924年(大正13年)は、高知の鉄道史において画期的な年でした。今朝は、その話。鉄道ネタが続くねー。
高知の鉄道史を紐解くと、その黎明期は、地元の民間会社、土佐電鉄などの活躍が目立ちます。1904年(明治37年)に、堀詰ー乗出と桟橋ー梅ノ辻を開業させ、1908年(明治41年)に伊野線、1911年(明治44年)に後免線を開通させるなど、ものすごい勢いで路線を充実させたのでした。後免線建設にあたっては、三菱などから県の年間予算に匹敵するような巨額の借金をするなど、地元あげての事業だったことがわかります。その辺の事情は、この、「土佐電鉄八十八年史」で読むことができますね。こういう記録って、貴重だ。
そして、現在のJRによる鉄道史が、その後の時代に始まるのでした。1924年。大正13年。今から丁度、100年前。
この年表をご覧ください。まず、3月30日に須崎ー日下が開業。10月25日に佐川駅が開業した後、11月15日に日下ー高知が開業して、高知駅と須崎駅が鉄道でつながったのでした。同年、高知鉄道が後免町ー手結を開通させており、鉄道網は、飛躍的に広がったのが、1924年。
その翌年、高知ー土佐山田が開通し、1930年に安芸線全通、1935年に土讃線が高松方面と繋がる、といった歴史が展開していきます。それまでの、徒歩や人力車、船での往来しかなかった時代から鉄道の時代へ。今の僕らが想像する以上に画期的であり、社会に大変革をもたらすインフラ大転換の時代だったんでしょうねー。
で。上に書いたように、高知で最初の国有鉄道、鉄道省直轄の鉄道は、須崎駅と日下駅の間で開通しました。1924年3月30日のこと。今年で開通100周年。それを記念して、日本郵便が、JR四国の承認を得て記念切符を発行します。こんなの。
シートには、佐川駅に降りる花見客などの写真があり、切手は5種類。上から、新しくなった日下駅、「志国四国 時代の夜明けものがたり」、西佐川駅、特急「あしずり」、そして新しくなった須崎駅。
その「西佐川駅」の写真をご覧ください。そしてこの、2021年5月4日のにっこりを見てみよう。そう。同じ写真。実は、光栄なことに、西佐川駅の写真に、僕の写真が採用されているのであります。なんでも、西佐川駅に3編成の列車が並んでいる写真というのは、珍しいらしいんですね。僕が偶然行き当たり、撮影した写真が、今回、記念切手になりました。
佐川駅が開業したのは、須崎ー日下が開通した7ヶ月後。それまで、佐川の街の人々は、西佐川駅を利用していた。そのホームの多さなどから、将来松山に向けて鉄路を延伸する際の起点駅という計画があったのではないか、と、その日のにっこりにも書いている、西佐川駅。
そんな訳で、高知の鉄道史から自慢話まで、お付き合いありがとうございました。さあ、月曜日。仕事仕事!