クリミア戦争と既視感〔7652〕2024/03/28
2024年3月28日(木)晴れ
そんな訳で高知。週間予報見ても、もう春やね。桜はあちこちで咲き始めてはおりますが、この週末は花見にはまだ早い。でも、昨夜は、花冷えの中、まだ全然咲いてない堀川沿いで「お花見」をしている猛者も。頑張るねー。
3月28日。ウィキで調べてみると、170年前、1854年の今日、クリミア戦争が開戦してますね。その以前から、ロシア帝国とオスマン帝国の間では戦争が始まっていたけど、イギリス、フランスがオスマン帝国と同盟を結んでロシアに宣戦布告したのが、この日。1854年3月28日。
クリミア戦争ってのは、第一次世界大戦に至る大規模世界戦争の始まり、といった側面もあり、武器や戦術がナポレオン時代から産業革命型に進化した戦争として、近代戦の原点みたいにも言われてますよね。軍隊での医療看護制度がない中、負傷兵の状況は悲惨で、ナイチンゲールが活躍して戦場での医療衛生体制を確立していったのは、有名。
このところ、ウクライナ戦争でも注目されているクリミア半島。その戦争の経緯や各国の動きを見ていると、170年前から、人類はまったく進歩していないこと、わかります。
エルサレムの聖地管理権問題からはじまった、オスマン、カトリック、ロシア正教の争いと戦闘のはじまり。
オスマン帝国内の、多民族国家を因とする農民反乱だったものが、利害をもつ大国が干渉しながら拡大していく戦線。
調停すべき大国であった英国で、政権内部が争っていた為に仲介する状態になく、拡大していく紛争。
そしてこの戦争、クリミア半島セヴァストポリの陥落で、同盟軍がロシア軍を破ったことで終戦に向かうけど、その後の戦闘にロシアが勝利したりして、戦勝国のない戦争、などとも言われてます。
この既視感。どこかで見た風景。
願わくば、この歴史を学び、今、ウクライナやパレスチナで起きている戦争が各国の利害で拡大することなく、一刻も早く終結に向かってもらいたい。
そんな思いから、今一度この本を読み返してみよう、と思っているのでした。