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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

南海大震災誌〔7555〕2023/12/22

南海大震災誌

2023年12月22日(金)晴れ!

ひやいねー。いよいよ高知も氷点下。冬至の日本列島、雪が降っているところも多いみたいで、皆さん、お気を付けください。

 

さて。アメリカでもかなりのヒットになっているという「ゴジラ-1.0」、ご覧になりましたでしょうか。僕は、観ました。結構僕ら世代では「シン・ゴジラ」より面白かったという意見が多くて、僕も同意見。確かにベタな展開ではあるけど、還暦過ぎて涙腺が緩くなっているおじさんたちは、結構やられたみたいです。僕は、伊福部昭の、あの有名なテーマ曲が、今のオーケストラの迫力ある演奏、音響で流れてきたのがツボでした。

 

「ゴジラ-1.0」は、終戦直後の荒廃した日本が舞台。空襲で焼け野が原になった東京に、なんとか立ち直って復興に向かおうとしている東京に、とんでもない不幸が重なっていくというストーリー。

そして昨日、発生から77年ということで、昭和南海地震のこと書いたけど、あの大自然災害も、焼け野が原になり、荒廃し、そこからなんとか立ち直って復興に向かっていこうとする人々を襲ったものでした。

 

こんな資料があります。

南海大震災誌「復刻版」

 

これはすごい資料。震災後に纏められた、昭和南海地震の被害状況、行政などの対応、復興状況などなど、時系列に沿って詳細克明に記録されています。これ読むと、当時の人々がいかにこの大災害と向き合い、戦ったのかが、その時代の空気感とともに理解することが、できます。デジタルでこのような記録を読むことができることに、感謝したい。占領時代の大災害ということで、冒頭に高知民事部長アクセルソン中佐と前高知軍政部軍政官グラント少佐が「序」を書いてますね。

 

この目次見ただけで、そのすごさはお解り頂けると思う。土佐の震災史を、各地に残されている資料などがら書き起こし、今次の災害状況へと続けてゆく。

そして、昭和南海地震に県民がどのように立ち向かったかの記録が記されていく訳やけど、例えば、復興に向けて立ち上がったいろんな委員会の中で、誰がどんな立場でどのような発言をしたかも、克明に記されてますね。実名で。具体的に。

当局が採用した緊急措置とその反省、といった事項も多方面に亘り、具体的且つ克明に検証され、考証されているのも、すごい。

 

この中に、映画「南海震災」全3巻を完成、とあるけど、その映画、観てみたいねー。どっかで観れるんでしょうか。

極寒の時期に発生した大地震。避難民の方は、本当に大変だったと思います。昭和21年12月の気温を調べて見たら、こんな感じ。ひやいねー。この記録では、女性用の衣類が不足して困った、という反省も書かれています。物資がない戦後間もなくのこと。被災者のご苦労は偲ばれますね。

昨日書いた、下知地区の長期浸水についても、詳しく書かれていました。高知新聞にもあるように、悲惨な状況となった下知地区。ここに、震災直後は「葛島橋下方決潰40mは水深6mちかくである。復旧に相当の努力を要する。応急措置を24日までに完成させたい」とある。そして、結局、ここにあるように浸水の平均水深は2mにもなる訳で、完全復旧までには長い長い時間がかかったのでした。

写真は今朝、4時半過ぎの葛島橋。葛島山頂から撮影しました。この左手の堤防が40mにわたって決壊し、下知地区を長期浸水させたのでした。若松町界隈からの浸水と思ってましたが、一番の原因は葛島橋下流の堤防決壊だったことが、この記録でわかります。

年末で忙しいので、お正月にでもじっくり、この防大な記録を読んでみたいと思います。映画も観てみたいねー。


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