恐るべき牧野野菜〔7536〕2023/12/03
2023年12月3日(日)晴れ!
そんな訳で、昨日は朝から汽車で佐川でした。JR四国さんの企画に協力させて頂いて。歴史にとんでもなく詳しい方に佐川ご案内して頂きながら、佐川から高知へと向かうバスの中で地質のお話を、少々。少々。佐川盆地、佐川の地質と植生、石積み、そして地質と酒造りの話など、少々。
で、高知へ戻り、潮江の畑へ。昨日のメインイベント、牧野野菜。
僕が、ひょんなことから以前よりお世話になっている、潮江の農家さん、Kさん。ものすごく個性的な農家さん。野菜作りに対しての思いや信念にはすごいものがある、Kさん。美味しいものをつくる。それを極めたいと日々努力を続けている、Kさん。
あるきっかけがあって、牧野富太郎博士の指示で高知に奇跡的に残されていた県内各地の野菜、豆、雑穀等50種類以上の種子を譲り受け、継承していくことになったのでした。一人ではできないので、志のある農家さんを集め、「牧野野菜」と名付けて栽培していくことになりました。
僕も、以前からよく食べさせてもらったりしておったのですが、昨日の企画では、いくつかの牧野野菜を集めて城西館さんで料理にして頂いたのであります。これはもう、贅沢の極みだね。
まず、Kさんの畑で牧野野菜のひとつ「潮江菜」が栽培されているのを見学し、城西館さんへ移動して、食事。Kさんの、野菜に関する深い深い講義を聞きながら食べる牧野野菜の料理はね。もうね。贅沢の極みで、勉強になりました。城西館さんも、すごいね。
こんな感じの「おしながき」ですきんね。なかなか食べることのできない貴重なもの。Kさんが言うてましたが、この、残された種子からつくられた伝統作物は、全部、美味しいとのこと。品種改良された現代の作物がおいしい、というのは幻想。見た目はいいかも知れんけど。風味については、在来の伝統野菜は負けてない。より特徴のある、旨みが引き立つ風味で驚いた、と言うておられました。なるほど。勉強になります。世の中知らないことだらけ。
JR四国さんも、色々と頑張っておられます。昨日も書いたように鉄分が濃い僕としては、応援していきたいねー。そんなことを強く思った1日でした。