空港、海軍航空隊、グラマン、三宝山〔7533〕2023/11/30
2023年11月30日(木)曇り
この季節になると、昨日もそうやけど、夜景みたいな写真が増えること、ご容赦ください。明日から12月で、一年で一番夜明けが遅い季節になって参りました。出勤時間は、当然まだ「夜」といった風情。いよいよ冬になってきた、高知。秋が短かったねー、今年は。
そんな訳でここは高知空港。この、物部川河口の堤防上から撮影した、滑走路の誘導灯。もちろんまだ飛行機が飛んだりする訳ではないけど、恐らくは点灯テストみたいなのやってるんでしょうね。
右側の明るいところが空港ビルで、飛行機が何機か停まってます。この空港がジェット化されたのは昭和58年だから、僕が大学4年生のとき。そう。つまり、東京へ行きする最終年にジェット化されたのでした。それまではもちろんYS-11だったので、それがジェット機になったインパクトは大きかったねー。それまで、田舎のバスターミナルみたいやった空港施設も、「空港ビル」になったし。
ついこないだのことみたいやけど、もう、40年になるんやね。ああ・・・
現在の航空写真がこれで、拡張前のがこれだから、まあ、随分と変わったねー。
高知空港をウィキで見ると、その概要欄に、空港周辺に存在する7基の掩体壕のことが書かれてます。この空港が、海軍航空隊の飛行場であったことを今に伝える掩体壕。掩体については、こないだ、「前浜掩体群観光ガイド動画」ができた、ということで紹介しました。
この、昭和23年の航空写真を「高解像度表示」でご覧ください。海軍航空隊の姿を垣間見ることができます。まったく、すごい。地形とか地質とかを完全に無視して、三角定規で線を引いてつくったみたいな基地と飛行場。こないだの動画で説明されてた藤本さんのお話では、戦争が終わるや否や、たくさんあった掩体も取り壊されたとのこと。取り壊すのが面倒で残された7基が、今は貴重な戦争遺跡になりました。
そうそう。この周辺にはグラマンを迎撃する為のトーチカもいくつか残されてます。こんなのとか。このトーチカからの攻撃だったのかどうだったのか、撃墜された米軍のグラマンが、海に落ちていくのを藤本さんは見たと言います。そして、その撃墜されたグラマンと思われる機体が漁師さんの網に引っかかって発見され、引き上げられて香南市の天然色市場の建物に保管されている、と、動画でも紹介されてました。
ただ、行ってみたけど、今は使っていない建物の中に保管されてて、普段は見ることできません。ネットで調べると、野市のアクトランドに保管展示するという案もあったもたいやけど、実現しなかったようです。
現在の状況に鑑みると、「ここに戦争があった」ということを未来に伝えていくような展示内容であれば、キチンと管理できて一般に公開できるようにするのがいいんではないか、と思ったりもします。
そこで考えました。現在絶賛造成中の三宝山頂だ。「創造広場アクトランド三宝山多目的広場(仮称)」がいつ完成するかは知らんけど、あそこなら、墜落した海も、迎撃した飛行場も、全部一望できるではないか。こんな感じで、撃墜の詳細についてはかなり詳細に判明しているので、そういった説明も含めて展示できたらいいねー。などと、夜明け前の美しい高知空港を眺めながら、思うのでした。