更新世段丘と目黒不動尊〔7514〕2023/11/11
2023年11月11日(土)曇り
今朝は東京。昨夜、関東高知県人会大懇親会が錦糸町にて盛大に開催。で、弊社のロングライフリープルなどの告知を兼ねて、出席してました。すごいね。450人。コロナ前の600人に比べたら少し少ないけど、高知県から出てきて、関東で暮らす皆さんの高知愛を感じることができて、良かった良かった。
昨日の昼前、高知空港で飛行機待ってたら、少しミシっと揺れました。どうやら震度2で、震源地は土佐湾。室戸岬では震度3だったとのこと。
昨日も書いたけど、空港界隈の地盤は硬くないので、まあ、地震には敏感。空港ビルは頑丈に作っちゅうと思うので心配ありません。
室戸岬で震度3ということは、少しだけ隆起したんでしょうかね。どちらにしても、あと30年の間にはおそらく発生する南海地震。
そんな訳で、今朝は東京。品川に泊まってます。
品川宿は、東海道の最初の宿場町で、江戸の男性がこぞって遊びにいった歓楽街。今は再開発がどんどんと行われてて、巨大なビジネス街として変容している、品川。その品川から西へ、更新世段丘下末吉面である白金台の急坂を越えて、目黒川の谷を渡り、目黒不動尊まで走ってきました。久々の目黒不動尊。ご本尊は、慈覚大師ゆかりの目黒不動明王。
「目黒」という地名は、五色不動の一つであるこの「目黒不動尊」に由来する、と言われてますし、普通に考えたらそうだ。江戸五色不動というと、日本推理小説の金字塔、中井英夫「虚無への供物」で出てきた話を思い出します。そう言えばしばらく中井英夫作品読んでないねー。若い頃ハマってたのに。
それはともかく「目黒」。その地名は、その、目黒不動尊に由来するという説と、馬(め)と畦道(くろ)に由来するという説があるんだってね。この界隈、昔から馬と関わりの深い土地なので。駒場とか駒沢とかあるしね。そうそう。かつて目黒競馬場があったことも忘れちゃならない。競馬場は、このすぐ近くにありました。
今朝も早朝から、多くの善男善女が訪れて、参詣してます。更新世段丘の端っこに、湧水による滝。この滝は、今から1200年前、慈覚大師円仁さんが独鈷を投げたところに湧き出したという伝説のある滝泉。説明板には、それ以来今日まで、どんなに旱天が続いても涸れることなく落ちている滝とのこと。この滝に由来して、目黒不動尊の正式名称は泰叡山瀧泉寺。
更新世段丘で、水捌けの良い地盤の下に粘土質の地盤があった場合、粘土質の上を水が流れて段丘崖で湧き出します。などと書くと慈覚大師の立場がないので、やめておこう。そう言えば五台山の独鈷水も、同じような伝説があったねー。
この目黒不動尊の最寄駅は東急目黒線の不動前駅。今はもう、目蒲線って無いんですね。あの、いも虫みたいな電車に乗って、どこかの街の場末の映画館に、マイナー極まりない映画を見に行ったのは、遙か40年昔のこと。おしゃれな街が増えたねー、東京も。