潮江天満宮の鳳凰と島村三四郎さん〔751〕2005/05/06
2005年5月6日(金)雨
連休の谷間、その谷間に合わせたように、高知県地方は雨が降りしきっております。また、明日明後日は晴れそうですね。なかなかいいお湿りです。
しっかりした雨脚のなか、ひまわり太郎は今朝も鏡川です。ここは毎度毎度の潮江天満宮。見事な造りの楼門が雨に煙って荘厳ですな。向かって右の格子の中には菅原道真公が、左手にはそのご長男の菅原高視さんが鎮座しちょります。
そして、上をご覧下さい。庇の下、「天満宮」と書かれた額の前に今にも飛び立ちそうな大きな鳥が居るのがわかりますか?
これは「鳳凰」。見事な躍動感を見せるこの鳳凰、江戸時代後期、嘉永年間と言いますから1850年頃でしょうか、土佐を代表する彫刻家、島村三四郎さんの手によって彫られた逸品。
藩政期の土佐には、特に有名な彫刻家が二人居ます。一人目は「土佐の左甚五郎」とも言われた武市甚七さん。江戸時代中期の人物で、高知城三の丸の欄間や久米仙人立像などでこぢゃんと有名。そして、二人目がこの鳳凰や高知城門の欄間などを彫りあげた島村三四郎さん。九反田の生まれと言いますから、ひまわり太郎の家のすぐ近くですね。
今、高知城の天守閣下で、この二人の彫った欄間などの作品が展示されちょります。なかなか見事です。機会がありましたらぜひご覧になって見てくださいね。この潮江天満宮の鳳凰も、頭の上にあるんで気付くヒトは少ないです。今度行った際には気をつけてよく見てみて下さい。なかなかのモンです。