半世紀の時空を超えて、面河渓〔7501〕2023/10/29
2023年10月29日(日)秋晴れ!
秋真っ盛り。爽やかに晴れた日曜日、行楽地はそれぞれ賑わっているんでしょうねー。コロナの話題も最近めっきりと聞かんなりました。
そんな訳で、ここは面河渓。
子供が小さい頃って、親戚で集まってどこかへ出掛ける、みたいなこと、やりますよね。僕が子供の頃は親もそれぞれ忙しい時代で、あんましそんなイベントも無かったけど、母方の親類数家族で、日帰りで面河渓へ行ったことだけは、なんか、鮮明に覚えています。僕がまだ小学校の低学年だったので、今から50年以上前の話。半世紀以上、前。
同年代の従兄弟たちと車の中で騒ぎまくり、本当に楽しかったこと、覚えてます。そして印象的だったのは、面河渓の水の美しさ。それはもう、今でも覚えているくらい、美しかった。
あれから、機会もなくて、半世紀以上面河渓へ行ってませんでした。ネットで調べるとそろそろ紅葉シーズンとのことなので、今日は、会社でひと仕事済ませてから、母を連れて行きました。面河渓。おもご。
昔行ったときには、もちろん母も一緒、なので、50数年振りに一緒に行った訳ですね。途中の手彫りのような狭いトンネルとか、限りなく美しい水とか、記憶にあるそのまんま。
ただ、あの時にあった国民宿舎は今はなくなってて、レストランと観光案内所のような施設ができてました。この場所にあったのが国民宿舎で、それはもう、覚えてます。半世紀以上前のことなのに。よほど、印象が強かったんでありましょう。
紅葉もきれいやったけど、今年の夏が暑かったせいでしょうか、見頃は来週くらいになりそうな感じでした。それでも多くの観光客さんが訪れて賑わう面河渓。
渓谷。半世紀も経てば、開発されたり寂れたりと、風景が変わってしまう渓谷が多いと思うけど、ここは遥か昔の記憶を刺激する風景で満ちておりました。
なぜ、こんなにも水が美しいのか。それは、川床が石灰岩だからでしょうねー。地質図みても、あんまし石灰岩の表示がない地域やけど、ところどころで石灰岩が印象的な地域でもあります。
例えばこないだご紹介した上黒岩岩陰遺跡の石灰岩。有名なのは御三戸の軍艦岩でしょうかね。あれも石灰岩。そしてここ、面河渓の水を限りなく美しく見せているのも、石灰岩。もちろん50数年前にはそんなこと知るよしもなかったけど、美しさだけは印象深く記憶に刻まれていました。
秋の日曜日。遥か昔の記憶を呼び覚ます、面河渓の日曜日。