円行寺の蛇紋岩〔7431〕2023/08/20
2023年8月20日(日)晴れ!
暑いねー。暑い日曜日になりました。こども達、元気に夏休みを満喫してますでしょうか。もう、残りは10日ちょっと。思い切り弾けて遊ぼうね。その、宝物のような時間を大切に。
昨夜、なかなか面白い方と、飲んでました。地質学の専門家さん。県外出身ですが、高知大学で地学を修め尽くし、今はその関係の企業で働いておられます。その企業からの派遣で、今、ハイパーカミオカンデの現場で地下実験施設が置かれる巨大な洞窟の拡張工事に携わっておられるとのこと。そう。今までに二つのノーベル物理学賞を受賞することになった巨大実験施設の、最新型がハイパーカミオカンデ。
最初のカミオカンデを構想、実現したのが小柴先生。1983年に完成し、当初は陽子崩壊の探索をするのを目的につくられた実験施設でしたが、4年後にニュートリノ観測へとシフト。そして1987年2月、世界で初めてニュートリノを観測し、それが2002年の小柴先生のノーベル賞に繋がったのは、有名な話。
カミオカンデをバージョンアップしたスーパーカミオカンデが誕生するのは1996年。その観測施設で、ニュートリノに質量があることが証明されて、2015年に梶田教授がノーベル賞。すごい。
そして。2027年完成を目指して建設中なのが、ハイパーカミオカンデ。ここでもまたノーベル賞級の研究が行われる訳で、その現場の地質に関わる仕事をされている、というのは、これまたすごい。
その方、地滑りとかが専門でして、昨日は、地形図を見ながら地滑り地形の検出の仕方を教えて頂きました。目から鱗。今度、いろんなところで確認してみよう。
そして、蛇紋岩の話とかもいっぱいさせて頂きました。高知と言えば、蛇紋岩。タモリさんも大好きな蛇紋岩。高知で蛇紋岩を見て育つと、本州とかの蛇紋岩を見たら、その違いに驚くそうです。高知の蛇紋岩は、非常に特徴的で美しいんだとか。なるほど。
高知では蛇紋岩は、結構身近な存在。高知城の西麓にも露出があるし、円行寺界隈や北山にも多くの露出が見えます。
写真は、今日、立ち寄ってきた円行寺。左手の山が鴻ノ森で、この採石場は、以前、田中オリビンさんが蛇紋岩を採取していた場所。今は、もう、採石してません。私有地なので、こっから先は立ち入り禁止。ですが、その入り口に、大きな蛇紋岩がありました。美しいねー。
道路脇の蛇紋岩を拾って帰ったので、また、磨いてみよう。
地層、地質、石。専門家の方とお話すると、本当に勉強になります。世の中、知らないことだらけ。ああ、楽しい。