ヤナギバルイラソウと石灰岩の亀甲積み〔7402〕2023/07/22
2023年7月22日(土)晴れ!
梅雨、明けたねー。なんか、暑いけど爽やかな、朝。
この紫の花、近年よく見かけます。なんという花なのかわからんかったけど、最近のAI技術進歩のお陰で、スマホアプリで調べてわかりました。柳葉ルイラ草。ヤナギバルイラソウ。もちろん外来種。なるほど。
「らんまん」効果で、高知では植物採集とかがちょっとしたブーム。牧野博士が実際に採集に出かけたルートを辿って、植物を愛でる、みたいなのもあちこちで行われてます。すごいよね。「らんまん」観てますか?高知県での視聴率はかなりのものと推察します。面白いですきんね。
で、柳葉ルイラ草は、さすがの牧野博士も知らんでしょう。日本には、1970年代に沖縄経由で入ってきた、とされてます。キツネノマゴ科ルイラソウ属。ネットには、原産地は熱帯アメリカ、アフリカと書いてるけどどっちやねん。「らんまん」で重要性がわかってきた学名は「Ruellia brittoniana」。Ruelliaはフランスの植物学者に因み、brittonianaはアメリカの植物学者に因むらしいけど、その命名にはどんなドラマがあったんでしょうね。どうでもいいですが。
で。1970年代に沖縄へ入ってきた、というのも、アメリカ、米軍基地の関係でしょうね。その後。ヤナギバルイラソウは、その強力な繁殖力で広がっていき、いつしか、この季節になるとどこでもかしこでも見かけることができる花になりました。会社にも、生えてます。まあ、花がまあまあ可愛らしいので、あんまし邪魔になる気はしない。そこが油断してしまうところで、実際は今、結構増えすぎて駆除の対象にもなってたりするみたいですな。
繁殖力が強い、耐寒性が強い多年草、病気にならない、丈夫で強く根を張る、などなどの理由で、増えてますねー。まあ、花もまあまあ可愛らしいので、あんまし邪魔になる気はしない。そこが油断してしまうところやけど・・・
ここは二葉町。稲荷新地の西側。この道路脇でも、元気いっぱいのヤナギバルイラソウを見ることができます。朝はこんな感じで花が咲き、まあまあ可愛らしいけど、夕方通ると花は萎んでいるので、ただの雑草に見えたりもします。いや、牧野博士によると世の中に「雑草」という名前の草はないそうなので、雑草扱いはしないでおこう。
この石積み、家の土台の石積みは、石灰岩の亀甲積みだ。幾度か書いてきたように、幕末から明治にかけて、高知市内では結構使われてますよね。堀川の石積みとか。五台山の麓でも、家の土台に石灰岩の亀甲積みをよく見かけます。たぶん、明治期の流行。と、言うことは、この石積みは稲荷新地が賑やかだった明治の頃に積まれたのか。得月楼が大料亭だった頃の、稲荷新地の名残なのか。
そんな歴史の石積み脇に、近年やってきた外来種のヤナギバルイラソウ。繁殖力が強いヤナギバルイラソウは近年雑草扱いやけど、牧野博士によると世の中に「雑草」という名前の草はないそうなので、雑草扱いはしないでおこう。まあ、花も葉っぱも可愛らしいので、あんまし邪魔になる気はしない。そこが油断してしまうところ・・・