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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

天狗高原の石灰岩と植生〔7354〕2023/06/04

天狗高原の石灰岩と植生

2023年6月4日(日)良いお天気

台風一過、良いお天気の日曜日。風が心地よいですねー。

今朝の高知新聞の「声ひろば」に、「らんまん」のテーマ曲について、8分の6拍子に一ヶ所、8分の3拍子が混じっていた、という投稿を、旧知の音楽の先輩、Oさんが書かれてました。なるほどなるほど。「らんまん」の楽しみ方って、色々。

そのテーマ曲のバックに流されるオープニングの映像には、高知県人ならどっかで見たことあるような風景がたくさん出てきますよね。ここは牧野植物園だろう、とか、横倉山が見えてるねー、とか。オープニングの最後に出てくる場所は牧野植物園の南園の上だ、と、すぐわかりました。そして天狗高原。あのカルストは天狗高原でしょう。

そんな訳で今日は天狗高原へ来てます。

四国カルスト。この地質図見たら一目瞭然やけど、日本最大の石灰岩産地である鳥形山につながる石灰岩層が広がる高原なんですね。だから、夥しい石灰岩の露出が、美しい風景をつくりあげてます。そして、石灰岩層ということは日本では珍しいアルカリ土壌ということで、珍しい植物がたくさん見られる、ということにもなる訳で、当然ながら牧野博士も植物採集に出かけた訳です。

 

そんな希少植物の生えている天狗高原に、高知県がバリアフリーの遊歩道を整備したところ、それが希少植物や景観を毀損している、ということで地元有志の団体が撤去を求めている、というニュースがありましたねー。これはなかなか、難しい。

今日は、車椅子を押して歩きました。車椅子にとっては、確かにこの遊歩道はありがたい。しかし、希少植物とか景観とか言われると、これはなかなか、難しい。様々な意見があるのは事実なので、難しいねー。確かに、思ってたよりも遊歩道は広くて、いかにも土木業者さんによる「土木工事」感が溢れてて、ちょいと「やり過ぎ」みたいにも見えます。難しいねー。

 

こういうものを作る場合、工事を設計する人、担当する業者さん、全体を考える人、そして地元関係者や利害関係者などの考え方をある程度揃えていることが、望まれますねー。そして、センスよく。難しいけど。

山のバリアフリーで思い出すのは梶ヶ森。あの素敵な山は、山頂まで車で行けます。正確には、山頂直下の電波塔のところまで。そこから数十メートルの階段を登ると、頂上。ところが、その数十メートルが、車椅子で行けない。なんか、りぐったゴロゴロ石を並べてセメントで固めてあったりして、車椅子を押して登れない。ただのスロープにしてくれたら、女学校時代に登山部で、幾度も梶ヶ森に登山したという母を、頂上まで連れていけるのに、と、電波塔のところで残念に思ったのは今年の春のこと。あとちょっとの、センスが欲しかったね。

 

いろいろと難しいねー。でも、この素晴らしい風景と自然を守りたい、楽しみたい、と思うのは、みんな同じ。みんなが納得するのは難しいけど、なんとかうまく、未来へと繋げていきたいね。センスよく。


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