「らんまん」とルルウ〔7351〕2023/06/01
2023年6月1日(木)曇り
6月やねー。昨日の夕刻から少し晴れました。梅雨の晴れ間というか、なんというか。でもまた降り始めて、明日にかけてかなり降るという予報。気を付けましょう。台風も接近中やし。そんな台風接近中の沖縄に、昨日、Jアラートが発令されました。かの国がやることは、わからん。やめて欲しいね。迷惑千万。お陰でNHKは、朝からそのニュースばかりになって、「らんまん」は放送されませんでした。これで二回目。
なので、お昼の再放送を録画予約しといて、今朝、観ました。連続テレビ小説というくらいで、見過ごしたくはないですきんね。
このシーン。東京大学植物学教室の田邊教授(要潤)が、政府関係者と思しき人に、陸軍軍楽隊の指導者に、フランス陸軍のルルウ大尉が応じてくれそうだ、という話をしている横を、万太郎が通り過ぎていくシーン。
「らんまん」って、結構、その時代の渋い史実が散りばめられていて、楽しい。このルルウ大尉。明治17年にフランスの軍事顧問団の一員として来日し、日本陸軍軍楽隊を指導しつつ行進曲などを作曲した人物。こないだ、戸山公園、箱根山の話の中でも触れた「分列行進曲」を作曲したのがルルウさんなのだ。
来日したときはまだ大尉ではなかったけど、それはそれ。史実そのものではないが、史実のエッセンスがうまく散りばめられているのが嬉しい「らんまん」。
「分列行進曲」は、僕ら世代には、どうしても学徒出陣のイメージが強くて、悲劇的な感情を引き起こしてしまうけど、今も陸上自衛隊の観閲式とかで使われている、歴史的名曲。その作曲者の名前が突然出てきたので、驚きました。
「らんまん」で触れられる史実のエッセンスについては、土佐史の大先輩今井さんが、Facebookの中で解説してくれてます。例えば。
最近登場した薩摩出身の実業家、高藤のモデルは経歴から言うて五代友厚であろうと推理。ジョン万次郎さん、結果的に留学前の五代友厚を支援した形になり、その後、五代らの出世を見るにつけ「帰って来んほうが良かった」と言うてた話。
あと、酒造家を圧迫した造石税については、植木枝盛さんが奮闘した話。
それから、万太郎の住む長屋の倉木は、彰義隊の生き残りらしい話。
そうそう。今井さんはコレクターでもあります。「らんまん」に登場する鹿鳴館で開催の晩餐会に、高知県令も勤めた渡辺国武が、前島密から招待され、それに返事した手紙をお持ちで、FBでも紹介されてます。
今井さん、「らんまん」制作にあたって、NHKさんに諸々の情報提供、道案内をされたと聞いてます。そして。その今井さんをそもそもNHKさんにご紹介したのは、僕。風が吹いたら桶屋が儲かる理論で言えば、僕も、ちょっとだけ「らんまん」には関係しているのかも知れないのでした。いや、妄想です。