逢坂隧道と上林暁と勘違いととべたら本こ〔7234〕2023/02/04
2023年2月4日(土)晴れ
立春。まだ寒いけど、なんとなく春の気配がし始めた気がする土曜日。たぶん、気のせいやけど。
で、今日は早朝出勤して用事を片付けた後、中村へ来てます。四万十市中村。
国道56号線の、黒潮町と四万十市の境目にあるのが「逢坂トンネル」。3代目の逢坂トンネル。そしてその真上に、ひっそりと、初代の「逢坂隧道」が今も、残っています。2年ほど前にご紹介してますね。今の季節でないと、薮がすごくて近づけない、初代「逢坂隧道」。明治29年につくられ、大方と中村の距離を一気に縮めたのが、そのトンネル。イギリス積みの見事な煉瓦が美しいねー。なんという造形美。なんという機能美。
2年前に少し書いたけど、かの上林暁さんが「トンネルの娘」という小説を書いてて、そこには、大方の自宅から中村の中学への8kmの道のりを通う途中に通ったこのトンネルの、その西出口にあったお店の娘さんのことが描かれてます。あの後、読みました。少し哀しい物語。かなり哀しい物語。
写真は「逢坂隧道」西出口。なので、その向こうにお店があり、そこに娘さんがいらっしゃった訳だ。今から100年も前の、お話。
ところで、長い人生の中で、理由はわからんけどとんでもない勘違いをしていることってありますよね。あります。たくさん。そのひとつに、今も理由はわからんけど思い出す勘違いがあります。小学生の頃にNHKの少年ドラマシリーズでやってた「とべたら本こ」。小学校の図書館にもその本があったけど、どういう訳か、全然関係ないのに、その本を書いたのが上林暁さんとばかり思い込んでたのでした。そんなことを突然思い出したので、あの、印象的だった主題歌を聴いてみようと探してみました。このページに、結構詳しく書いてくれてて、YouTubeもはめ込んでくれてます。いや、懐かしい。
それにしてもNHK、こういう雰囲気の主題歌を少年ドラマに採用するとは。当時のNHK、なかなか攻めてます。
このにっこりでも紹介したことのある「つぶやき岩の秘密」の、石川セリの歌も、本当に印象的だった。今もソラで歌えますもの。
その他、「謎の転校生」のオープニング曲も忘れられんねー。あの不気味な曲調が謎めいてて、記憶に残る。そしてこうくると忘れてはならんのが「タイムトラベラー」でしょう。有名なのは原田知世主演大林宣彦監督の「時をかける少女」やけど、僕ら世代にとってはケンソゴルが出てくる「タイムトラベラー」だ。城達也のナレーションも懐かしい。そしてあのオープニング曲。
今も、少年向け番組とかでは攻めたオープニングをやってるのかどうかは知らんけど、こうやって半世紀以上も前の曲を聴きかえしてみて、攻めてるなー、と、感心してしまったのでした。
逢坂隧道の話でした。隧道やレンガ積みのこと書くつもりやったのに、こんな内容になってしまった。まあ、いいか。そんなことも、ある。そんなことばかりやけど。
そんなことはそんなこととして、中村で、仕事を始めよう。