五台山ミニ八十八ヶ所再興へ〔7219〕2023/01/20
2023年1月20日(金)晴れ!
出張で高知にいなかった一昨日の朝の高知新聞を読んでると、こんな記事がありました。「五台山ミニ八十八ヶ所再興へ」。おう。わかりやすく整備されるのか。これは、いいこと。
五台山をたつくっていると、あちこちで石仏に出会います。いろんなお寺さんの名前が刻まれた、石仏。
お四国をお遍路さんでまわる代わりに、この五台山だけで八十八ヶ所を体感巡礼できるというミニ八十八ヶ所。
藩政期、あちこちにそういったものが作られたと言います。この五台山にミニ八十八ヶ所が開創されたのは文政二年と言います。1819年。200年以上前のこと。
そして、多くの人々が巡礼し、親しまれてきた訳やけど、全部を順番通りに巡礼するのは、なかなか大変だったのでした。
5年前のこと。僕は、ナメてました。アサハカでした。
ある日曜日、午後2時に思い立って巡礼を始めたんですね。ところが。ネットで調べた地図だけでは、とんでもなかった。途中、竹林寺さんで頂戴した手書き地図を見ても、とんでもなかった。その地図に書かれた「佐藤さん」に電話して、なんとかかんとか辿り着けたのが、36番青龍寺まで。とにかく行ったり来たりのウロウロで時間を取ってしまい、青龍寺さんで日没サスペンデッド。真っ暗い山中は、野犬が徘徊してて、怖かった。
今度は友人からもらった地図を頼りに、巡礼。かなり正確な地図やけど、それでもかなり苦労したことでした。こんなところに!みたいなルートがいくつもあり、とにかく順番通りにまわるのは、大変。行ったり来たりの大冒険で、やっと結願。
しかし、その日のにっこりにも書いたように、とても勉強になりました。また、五台山という山の素晴らしさを再発見できたのでした。
そんな五台山ミニ八十八ヶ所。今年の朝ドラで牧野博士が取り上げられ、五台山にも注目が集まる中、竹林寺さんが中心になってルートや地図を整備、誰でも巡礼できるようにする、とのこと。善き哉善き哉。
5年前に僕がお電話した「佐藤さん」は今も「先達」。佐藤さんのような案内人が居ないと、なかなか巡礼できなかったミニ八十八ヶ所。佐藤さんも、引き継ぐ人を探していたそうで、そこに名乗りをあげたのが竹林寺さんという訳だ。竹林寺さん、Good Job。
5年前、それこそ修行のように大変だった巡礼が、誰でも親しめるような巡礼になります。たぶん。
また、機会をみつけて巡礼してみなくっちゃ。