久枝、津波防災の日〔7143〕2022/11/05
2022年11月5日(土)晴れ
今日は11月5日。「津波防災の日」なんだそう。そして、「世界津波の日」。「津波防災の日」が制定されたのは2011年。東日本大震災の大津波が襲った年やね。で、それを受けて2015年12月の国連総会で「世界津波の日」が制定されたんだそうです。
内閣府のページ見ると、安政南海地震が発生した11月5日、「稲むらの火」のモデルになった安政南海地震に因んだもの、と書かれてます。なるほど。
僕ら高知県人にとっては、「稲むらの火」の逸話がどうあれ、実際に安政南海地震と津波が襲ってきた日。昨日のローカルニュースでも「稲むらの火でも有名な安政南海地震」みたいな表現をしてたのには、ちょっと違和感ありました。高知では「稲むらの火」もなにも、直接津波被害に見舞われた訳ですきんね。
安政南海地震の津波については、県内各所にその被害を伝える碑などが残されていて、先人の、防災に対する戒めを読み取ることが、できます。
そして、このにっこりで幾度もご紹介してきた、宇佐、真覚寺住職、静照さん。静照さんは、その当日の様子からその後まで、克明に日記に書き留めてくれていて、貴重な貴重な資料となっています。
高知県人としては、そういった碑文や資料などを、広く認知しておくべきだと思いますねー。
ここは南国市久枝。昨日の浜改田よりも少し東。田んぼの真ん中に避難タワー。南国市には津波避難タワーが15基つくられており、これはそのひとつ。久枝北津波避難タワー。このすぐ西に「下田村タワー」があり、更に西へ行くとこないだ完成した「スポーツセンタータワー」。
この場所を地形分類図で見ると、こう。海抜は約4m。この南岸の浜堤の海抜も6mしかないので、そんなに巨大な津波でなくても、津波はやってきそうな場所。
安政南海地震のときは、どうだったんでしょうね。安政南海地震は、その前の宝永南海地震に比べたら、かなり規模の小さい地震でした。宝永の記憶は伝えられていて、その戒めに基づいて避難した人はかなり助かったとされてます。宝永ほど大きくなかったことも幸いしたかも、知れません。
今は様々な情報が入手できるので、以前のことも、そして将来の想定も、ある程度はわかるようになってます。怖いのは、前回の昭和南海地震が、南海地震にしては異例の小ささだったこと。その記憶をもとに避難すると、大変なことになるので、要注意だと思います。
そんな、異例に小さい昭和南海地震でも、かなりの被害が出た高知県。来るべき次の南海地震への備えは、どうだろう。「稲むらの火」はともかく、「津波防災の日」は、高知県人にとって、とても大事な日。