明日から11月、星空に思う〔7138〕2022/10/31
2022年10月31日(月)晴れ!
10月も今日でおしまい。はやいねー。はやい。朝晩の気温は、冬の気配さえ感じさせれくれる。そんな季節になりました。夜明け前、中天に輝く冬の大三角形。本社棟前で撮影。東の空には春の星。時は流れ、季節はめぐる。
時は流れ、で言えば、この夜空に見えている星たちの光は、はるか昔に発せられたもの。
例えば、あのオリオン座の右上に輝くベテルギウス。近年、明るさの変動が大きかったのでそろそろ超新星爆発するんではないか、などと噂されたベテルギウスは、642.5光年の彼方に存在するので、今、僕らが見ているのは642.5年前に発せられた、光。の本は、足利義満将軍の時代だ。大河ドラマでやってる時代の光を、僕らは今、見ている。
例えば、真ん中左手に一際明るく輝くシリウス。これは結構近くて、8.611光年先にあるシリウスの、あの光が発せられたのは8.611年前。8年7ヶ月ちょっと前。2014年3月中旬。
岩泉ヨーグルトの岩泉乳業さんを訪問したり、初めて高天原山に登って古墳に感動したりした、あの頃シリウスで発せられた光を、今、見ているという訳だ。なるほど。
その高天原、高間原に古墳が造られたのは、今から1300年ほど昔。高知平野を覆っていた古浦戸湾に徐々に土砂が堆積して陸地化し、五台山は島でなくなり、今の風景ができあがりつつあった、時代。
で、その高天原で、石器がつくられたのは、15000年くらい前でしょうか。
高間原遺跡の場所はここで、同時期の旧石器時代遺跡である奥谷南遺跡は、ここ。陰影起伏図に地形分類図を重ねると、その成り立ちがよくわかります。
昨日も書いたけど、その旧石器時代の海水面は今より100mも低かった訳で、この水色の沖積平野の部分の地形は今のような平地ではなくて、恐らくはもっともっと起伏に富んだものだったでしょう。
そこで、狩猟採集生活を営んでいた、旧石器時代人。
今肉眼で見えている星のほとんどは、数千光年以内の距離にあります。なので、奥谷南で旧石器時代人が暮らした時代に発せられ、今、観測できる光は、天の川の中に埋もれていたりするのでした。
それほど遠い、20000年前。
富士山が現在の形になったのは10000年くらい前なので、20000年という時間の長さは、すさまじい。
しかし、その辺に転がっている石が、数千万年前にできたものであったり、3億年前のものであったりする訳で、そんな悠久の時間の中で暮らしている僕らって、いったい何なんだろう、などと、夜空を眺めていると想像が膨らむけど、膨らんでいる場合ではなくて、取り敢えず今週も始まったので、頑張って仕事を始めんといけません。
明日は、11月1日。明日から牛乳の価格が上がります。コロナや戦争によって窮地に立たされている日本の酪農家を救う為にも、ご理解のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。