神話と歴史と自然科学と人類〔7076〕2022/08/30
2022年8月30日(火)晴れ
朝晩、涼しくなりました。いや、気持ちいい。もう8月も終わりで明後日から9月。窓の外からは虫の声。秋が近いけど、まだまだ日中は暑いねー。
夏の暑さが和らぎ、涼しさを感じる季節が、一番食中毒が発生しやすい季節と言います。実際の気温は高いのに、体感として涼しく感じるので、油断してしまうんですな。涼しいから大丈夫、と、冷蔵せずに置いてあったものを食べると、危ない。気をつけましょう。
そんな訳で今朝、4時過ぎの堀川河口。鏡川大橋北詰から撮影した堀川河口の水門。水門の上に、ドカンと冬の大三角。もう、夜明け前の東空は真冬になっておりました。てっぺんにオリオン座のベテルギウス、右下におおいぬ座のシリウス、そして左下にこいぬ座のプロキオン。もちろん一番明るいのはシリウスで、ベテルギウス、プロキオンと続くけど、どれもとても目立つ明るい星。なので古来、この星々にまつわる神話とか、たくさん作られてきたのでした。
こんなページがありました。
シリウスが「焼き焦がすもの」という意味であるギリシャ語である、という話は幾度か書いてきました。それrだけ明るい、ということだと、そんなに深くは考えてなかった僕。ところがこれ見ると、夏になるとシリウスは太陽とともに昇ってくるので、夏の暑さは、シリウスが太陽と共に昇って来て地上を焼き焦がしている、とギリシャでは考えられていた、と書いてます。なるほど。単純に明るいから「焼き焦がすもの」だったのではなくて、もう少し深い意味があったのか。今朝もひとつ、勉強になりました。世の中知らないことだらけ。
知らないことと言えば、ここに書いている名犬ライラプスの物語も、知りませんでした。この、昼ドラに出て来そうなドロドロの愛憎物語は、すごいね。ギリシャの神様たちも、なかなかしでかしますな。多神教の神様たち、人間の行動や思考を投影しているので、いろいろとしでかしてくれます。いや、人間をデフォルメしているので、そこで繰り広げられるドラマはなかなかに凄まじい。
日本の神話にも、似たようなドロドロ愛憎劇、ありますもんね。
人類って、古今東西を問わず、他人のドロドロを噂したり垣間見たりするの、大好きなんですね。いや、僕はそんなに興味ないですが。
興味あるのは歴史と自然科学と、牛乳と青汁。
古代人も、星空は実利的な目的で観測してました。農作業を行うのに、星空が教えてくれる季節の移ろいはとても大切だったから。そこから天文学が発達し、宇宙へ進出するようになったけど、それと並行して神話も創作してきたのが、人類。
人類とは、そういう生き物。そういう思考が、人類を人類たらしめていると、実感する夏の朝。
いや、ロマンにひたっている場合ではなくて、そろそろ仕事を始めんといけません。