日章あけぼののあけぼの〔7031〕2022/07/16
2022年7月16日(土)小雨
曙。あけぼの。ほのぼのと夜が明け始めるころ、などと、辞書には書いてます。ほのぼのかどうかは知らんけど、夜明けの頃合いに撮影してきました。日章あけぼのの、朝。
南国市に新しい町名ができました。日章あけぼの。ここに、南国日章産業団地が造成されています。その団地に、「日章あけぼの」という町名がつけられました。いつの間にかやけど。
空港やインターに近く、水も豊富という立地は、人気を集めることでしょうね。うちの工場のご近所にできる、産業団地。
今はまだ造成中なのでこんな感じ。日章あけぼのの、あけぼの。
昨日、高知新聞に、北村澤吉さんの資料調査の記事があったこと書きました。漢学者の北村さんが故郷に帰ってつくった教育施設の名前が、日章園。昭和13年のこと。
以前にも書いたけど、その名称は、四書五経のなかの「中庸」から引用。
闇然而日章。
あんぜんとして、ひ、あきらかなり。一目をひかないで、それでいて日に日にその価値があらわれてくるもの。
この思想のもとにつくられた日章園。私設の学校やったけど、その存在は大きかったのでありましょう。
昭和16年、海軍航空隊が飛行場と基地を建設することになり、当時の三島村の、1500名を超える住民は強制退去になり、三島村としては存続できなくなる。。そこで昭和17年、その三島村と立田村、田村が合併して新しい村となった。その新しい村の村名が「日章村」となったほどの、存在感。
「日章村」は、昭和31年に合併により「香長村」となって、消滅。昭和17年から31年なので、14年間だけしか存在しなかった村。なのに、その名前は小学校や郵便局などに残り、この新しい町名にも使われました。地名に「日章」が復活したのは大きいよねー。これからもこの地域の名称として、愛されていくんだと思います。
一目をひかないで、それでいて日に日にその価値があらわれてくる、て感じでしょうか。