僕は地球の斜面に立つ〔6979〕2022/05/25
2022年5月25日(水)晴れ!
昨日夕方のRKC高知放送「こうちeye」で、今回の100周年の主たるメディアイベントは完結。もちろんまだまだ100周年キャンペーンとかテレビCMとかは続くけど、取り敢えずはひと段落。レタスチャーハンはちょいと恥ずかしかったですが。ともあれ、諸々ご協力いただいたりご配慮いただいたりご視聴くださった皆様、ありがとうございました。
写真は今朝、4時半頃の堀川河口。鏡川大橋北詰から堀川水門方向を撮影しました。どんどんと夜明けが早くなって、4時半になると、結構明るんでいます。静かな水面が鏡のよう。そして空にはお月様。
お月様の左上に並んでいるのが木星と火星。そこから左下へと目を向けると金星。この写真には写ってないけど、火星から右上方向には土星。
金星、木星、火星、土星と並ぶ空。その角度は、僕が地球の斜めになっているところから見上げている事実を教えてくれます。宇宙の中の太陽系の中の地球の、その斜面に立つ、僕。
美しい風景やけど、それは、壮大な宇宙の風景でもある訳で、僕は宇宙人であることを教えてくれます。
先日、アメリカのアルテミス計画に日本も積極的に参加することになった、てなニュースをやってました。人類が月面に降り立ったのは1969年。最後に月面に降り立ったのが1972年なので、丁度半世紀前のこと。50年前に月面に降り立った、という事実もすごいけど、それ以来行ってない、というのも、なんか、すごい。
アルテミス計画では、2025年以降に、有人月面着陸を行うことになってます。50年前と違うのは、民間の宇宙開発企業が中心になることと、女性や有色人種が意識して宇宙飛行士に採用されること、などでしょうか。もちろん技術も劇的に進歩していると思うので、どんなことになるのかは、とても興味あります。宇宙ってのは、ロマンですきんね。
宇宙への進出の歴史を見てみると、地球という星の、人間という生物が醸し出す社会変化を如実に見てとることが、できます。
東西冷戦時代、米ソの宇宙開発競争。これは多分に軍事的思惑もあったと思われ、かなり秘密裏に開発が行われていた、そんな時代。そして、時代は変わり、少なくとも表面上は、米ソが協力して宇宙ステーションを運営する時代が訪れる。スペースシャトル計画が終了した後、ISSへの送り迎えはソユーズが担ったというのも、象徴的なできごとだった。弊社の乳酸菌も、ソユーズで旅しましたしね。
で、そこに、中国が参入してくる。技術を劇的スピードで高めていく、中国。
そして、再び地球は大きな陣営に別れての対立、紛争が目立つ時代となり、月や火星は軍事や資源開発競争の舞台となる。
願わくば、人類全体の未来を切り拓く宇宙開発であってもらいたい。それって、宇宙から宇宙人や怪獣が攻めてこない限り実現しないのだろうか、と思ってしまいます。
旧ソ連で様々なミッションを責任者として成功に導いたセルゲイ・コロリョフは、共産党政権に軍事的側面の意義を説明することで予算を獲得しながら、自分の夢を実現させていった、と言います。ほとんど、騙すように。結果、スプートニクやガガーリンが宇宙へ飛んだ。
コロリョフは、純粋に、宇宙へのロマンを追い求めていたとも言いますね。
現在。政治的思惑はどうあれ、現場の技術者たちは、純粋にロマンを追い求めていることを期待したい。そして、宇宙人や怪獣が攻めてこなくても、人類の未来の為に、ここは争っている場合ではないと思うけど。僕らも立派な宇宙人だ。
美しい未明の月や星を眺めながら、そんなことを思う朝。