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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

未来の予測と日曜日のストレス解消〔6885〕2022/02/20

未来の予測と日曜日のストレス解消

2022年2月20日(日)曇りのち晴れ

世の中、将来を正確に予測する、なんてことは至難の業。いくら先見の明があってもね。

20年前、つまり、このにっこりひまわりを書き始めた頃(正確には19年前やけど)、誰がこの、ネットだスマホだAIだ宇宙旅行だ、といった社会を予想できただろう。いや、20年前だと、ある程度予想していた人はおったかも、知れんけど、そんな人は、たぶん少ない。

でも、それが50年前だとどうか。そして100年前になるとどうなのか。

 

このにっこりでは、100年前に、100年後の未来を描いた映画のこと、書いたことあります。「メトロポリス」。100年前の想像の限界は、電子とかコンピューターといった技術が想像できんかったこと。なのであの映画では、当時の最先端であった機械文明が、その延長線上に発達した未来が描かれておりました。そう。実際の未来は、現在の延長線上には、ない。どこかで激しいブレイクスルーが起きる訳で、そのブレイクスルーが起きる間隔は、どんどんと短くなっているようで、あります。

 

こんなページがありました。大正9年、1920年に、ある雑誌が100年後の未来を予想する、という企画特集をやったんですね。そこにイラストで描かれた2020年の風景は、びっくりする程的中しているものもあれば、外れているものもありました。これはなかなか面白い。

で、その頃、1922年に、高知市北郊の秦泉寺で牛と山羊を飼い始めたのが、弊社創業者の吉澤八洲夫さん。どんな未来を思い描いて、起業したんでしょうか。まだ、ミルクが貴重品で、薬のように扱われていた時代。そんな時代に、おそらく、ミルクが一般大衆に広まってポピュラーな飲み物になる時代を予見していたと思います。正確に予想することは難しいけど、方向性の予見は、可能。この雑誌のイラストみたいに。

 

50年前というと、1972年。またまた腕時計の話で恐縮至極やけど、セイコーがクォーツ時計を発売したのが1969年。で、1972年頃には世界中を席巻し、スイスを中心とした機械式時計産業を大パニックに陥れ始めてました。当時の大方の予想は、機械式時計は存在しなくなり、産業は壊滅する、というものだった。

しかし、世の中はそうは進まなかった。

クォーツ時計がコモディティ化し、価格がどんどんと安くなって利益を上げにくい構造になりました。クォーツ時計を始めたセイコーも、自分がその波に巻き込まれて厳しい状況になってしまう。それに対し、趣味の世界を極めた機械式時計は復権し、高級ブランドがどんどんと栄える時代になる。それを予見していた数少ない人が、今、成功者になっています。

セイコーもシチズンも、新しい技術とこだわりで世界と勝負するようになり、そして機械式の高級路線も復活。こういうドラマって、すごいし勉強になります。

 

ジャンクで手に入れたセイコーの古い古い腕時計。戦前、セイコーが精工舎といった頃の「ネーション」という小さな腕時計を分解し、組み立ててみました。最近、僕が生まれる前、まだ、機械式時計が隆盛を誇っていた時代のジャンク時計を手に入れて、分解し、ベンジンで洗浄し、注油して組み立てるみたいなことやってみたけど、この時計は戦前のもの。まだ世の中に腕時計というものが一般化してなかった時代のもの。

いろいろやっていると、一番単純な、手巻き時計の仕組み、わかります。何度も失敗すると、覚えるよね。失敗せんと、覚えんし。

この微小で精密な機械には、日本が、世界に追いつけ追い越せの奮闘を続けていた時代の技術が詰まっています。1円玉を並べてみたので、その微小さがわかるでしょうか。

 

動かないジャンク時計ですが、その不動の原因、わかりました。ゼンマイや歯車は、注油したら元気に動きます。ガンギ車とかアンクルとかいった精密部品も、ちゃんと動く。動かないのは、この下に置いてあるテンプ。ヒゲゼンマイの性質を利用して、つまり振り子の原理を利用して、時間を正確に刻むための、腕時計の心臓部。その中心部に、アンクルの動きと連動する小さな小さな小さな、目に見えないくらい小さな針がついているんですが、それが欠けてました。左側に置いてあるのは、別のジャンク時計の正常なテンプ。

あまりに古い時計なので、これと同じテンプはなかなか無いねー。もし、入手できたら動くと思うけど、まあ、そこまではね。僕も牛乳屋さんだし。まあ、ここまで理解できたことで満足してます。

 

未来予測の話でした。未来の予見は本当に難しい。劇的にブレイクスルーが起こり、思いもよらなかった技術によって社会が激変する。しかし、それで古いものが全部なくなってしまうかと言うと、そうではない。

培われてきた技術を大切にし、新しい時代に対応して変化しながら、新しい技術も導入し、そしてまた、培われた技術を大切にする。

 

コロナの日曜日の早朝。ストレス解消に、微小な機械に没頭する時間も、また、いい。頭と指の体操にもなるし。リフレッシュして、また、仕事に励みましょう。


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