梅と天満宮と磐座とコロナ〔6875〕2022/02/10
2022年2月10日(木)小雨
小雨降る木曜日。雨なので、朝はそんなに冷え込みませんでした。でも日中は肌寒いね。まだ2月ですもの。そう。2月。梅が咲く始める季節。あちこちの梅の名所では、そろそろ満開でしょうか。
潮江天満宮の梅は、結構遅咲きなので、まだ咲いてない樹も多くて、この白梅が一番咲いてたので撮影してきました。久々の潮江天満宮。雨の天神さま。梅が咲き始めた、静かな静かな天満宮。
神社も、コロナの影響受けてるでしょうねー。今年のお正月は、高知ではコロナが落ち着いていたギリギリのタイミングやったので、去年よりは初詣の人出も多かったと思われます。が、それから一気にオミクロン。高知県、昨日の新規感染者も多かったねー。そろそろピークアウトの気配もあるけど、とにかく早く、収まって欲しい。小学校とかも学級閉鎖や休校が増えてますが、この週末の3連休が明けたら、平常に近づいて欲しいねー。いやはや。神様、なんとかお願いします。
という神頼みやけど、このコロナで随分と神頼みのやり方も変わりました。この潮江天満宮さん、手水舎はロープで囲われて近づけず、手水舎の前に出した机の上に消毒用アルコール。まあ、「お清め」っちゃあ「お清め」やけどね。お水で清めるよりも、お清め効果は高いかも知れません。神様がどう思うかは知らんけど。
大自然の中で、自然にあるもの、自然に流れるものを利用して生活し、神様とお付き合いし、また、折り合いをつけて来た人類。まさか、消毒用アルコールでお清めをする時代が訪れようとは、お釈迦様でもご存知あるめー。神様やけど。
この天満宮さんの立地を、地理院地図の土地条件図で見ると、こう。フィリピン海プレートの沈み込みでできたシワシワの一部。なんとなく、五台山界隈と続いている感じね。だから、五台山にはチャートが多いけど、ここも基本、チャートの山で、天満宮本殿裏手の小高い山の上、大山祇神社の横に磐座があるのは、チャートの巨岩が鎮座ましますから。あんな小山の上にどうやって巨岩が乗ったのか、と考えるのは間違いで、あの小山自体が、チャートでできている山と考えるのが、正しい。
日本には巨岩信仰があって(世界中にあるけど)、そこは磐座とされて神様が降りてくる場所、というような信仰が、とても多い。そして土佐では、鉢伏山でも五台山でも、そしてここでも、例外なくチャートの巨岩が磐座とされています。
潮江天満宮は、菅原道真公、高視公を祀って天満宮になる前にも、神の棲む場所だった。たぶん、潮江川に流れ込む池の龍神様と、小山の上の巨岩の神様。
つまり。プレート運動がなければチャートの巨岩は存在せず、従って磐座は存在しなかったので、潮江天満宮も、ここにはなかった。のかも、知れません。真相は、お釈迦様でもご存じあるめー。