屋頭のチャート〔6866〕2022/02/01
2022年2月1日(火)晴れ!
2月。少し冷え込んだ朝になったけど、2月。もう、春はそこに来てますね。そう。もう、春だ。はやいねー。春。
このにっこりひまわりも、今年の4月で19年を迎えます。20回目の、春。早いもんです。また、毎日毎日、よくまあ書くことがあるもんだ、と我ながら感心してしまう。でもね。まあ、同じような事を繰り返し巻き返し書いておりますし、ついうっかり思いついたことを、考えもなしに書き散らかしたりもしてて、読み返す恥ずかしい文章満載なので、読み返さないように心がけています。
気になる風景とか気になるオブジェとかがあると、出掛けていって、現地で見てみる。そういうことを19年も繰り返してきた訳やけど、これだけやってきても、気になってるのに現地で確かめてないものが、あります。今朝はそんなひとつ、五台山の北東、屋頭の岩へ、行ってみました。
ここ。高須のナンコクスーパーさんの所から真っ直ぐ南へ、東部運動公園の方に向かって南下していると、東の方の田んぼの真ん中に、巨岩が突然屹立ししているのが、見えます。見えますよね。こんな感じで。
古代、五台山が島で、そこが海だった頃には、浅海から突き出した岩礁だったでしょう。古代人は、小舟でその岩礁に出掛けて行って、ニロギとかを釣ったりしてたでしょうか。
地理院地図で見ると、こう。十字の場所が、岩。地形分類にしたらこうで、遠景にすると、こう。つまり、あの岩は、鉢伏山や五台山に連なる地層の露出であることがわかりますね。秩父帯の南端で、仏像構造線の北側。石灰岩層がところどころにあって、日本のセメント、石灰産業を支える地層。チャートが優勢である地層でも、あります。
鉢伏山や五台山には、チャートの巨岩が露出していて、磐座として信仰されたりしてきました。あの、田んぼの真ん中の露出も、チャート。チャートでした。
太平洋の南の彼方で、海面近くに生息するプランクトンが、死骸となって海底に堆積し、長い長い年月の間に固くなったもの。フィリピン海プレートに乗って北上してきて、南海トラフに沈み込む。その際、陸上プレートであるユーラシアプレートに押しつけられて付加帯となり、長い時を経て、あの田んぼの真ん中に屹立することとなりました。
地学マニアは、見てきたように、話する。
何年も何年も、気にはなってたけど現認していなかった、岩。今朝は、高須に用事があったので、その行きしなに、撮影してきました。朝日に映えて美しい、巨岩。
地球の、悠久の営みを感じさせてくれる、巨岩。
そして、1000年前の古代人が、あの岩礁で釣り糸を垂れる風景を、想像する朝。