世の中、知らないことだらけ〔6850〕2022/01/16
2022年1月16日(日)晴れ
驚きましたね。真夜中の津波注意報、津波警報。朝5時半の今も、まだ津波注意報が出されています。これは驚いた。
気象庁の会見でも、わからないことだらけ。気象庁の担当者さんもかなり困惑していることが伝わってきます。まず、南太平洋トンガ諸島の地震、津波との関係。通常の地震津波なら、今までの研究に鑑みて、日本への影響は「若干の潮位変動の可能性」くらいのものと予想されてたんですね。それが、到達予想時間よりもかなりはやく、日本各地で潮位変化が観測され、慌てた、という経緯らしい。
その潮位変化は、どうやらトンガ地震とは関係ないようにも見える。そのタイミングで出現した異常な気象現象は、「気圧変化」なんだそう。この時期、この天気図では考えられないような気圧変化が、急激な潮位変動をもたらしているんだそう。
なので、厳密に言うと「津波」ではないかも知れんけど、津波警報・注意報の仕組みを使っての防災対応としている、ということなんですね。
気象庁の「今まで私たちはこういう現象を知りません」という言葉が、今回の自然現象の異常さを物語ってます。こんだけ、観測技術や気象研究、地震研究が進んでるのに「今まで私たちはこういう現象を知りません」と専門家が言わざるを得ない、というのが地球の深淵さを感じさせてくれます。世の中知らないことだらけ。
いや、僕が知らないことだらけなのは当たり前やけど、人類もまた、知らないことだらけ、という事実を僕らに突きつける夜中の津波注意報、警報。
これから、その実態解明が進んでいくんだろう。いったいどんなメカニズムなのか、とても興味深いものがありますね。
ここは会社の裏手の物部川。土手を少し南下して、撮影しました。新春の朝日が昇ります。そこに見える小山には上岡八幡宮さんが鎮座ましまし、その参道に、安政南海地震の際に津波がそこまで遡上してきたことを刻む碑が、立っています。来るべき南海トラフ地震では、津波も、この界隈までは遡上する想定。堤防には耐震補強工事が施されました。
で、最悪想定でも、津波は、弊社までは到達しないことになっています。
でも、今日のこの事象でわかるように、僕らは地球のことを、何も知らない。だから、現在の科学が想定し得ないことが起こる可能性も想定した心構えも重要だと思う、日曜日の朝。
世の中、本当に知らないことだらけ。