中村時計博物館〔6843〕2022/01/09
2022年1月9日(日)晴れ!
今朝は、会社でひと仕事済ませてから、会社が所在する南国市の中心商店街、後免町へ。ごめん。この町名の由来についてはまた今度、で、今朝はこの商店街にある博物館の話。
そう。中村時計博物館。
去年の後半から、突然機械式腕時計の世界に今日もを持ってしまったのは、ご承知の通り。でも、高級時計にはあまり興味がありません。いや、誰かがプレゼントしてくれるなら喜んで貰うけど、なかなか興味深いなー、と思っているのが国産の古い腕時計。こないだ、某オークションで4,800円で手に入れた、僕と同じ年の同じ月に作られたと思われるシチズン時計のこと書いたけど、いまも快調に動いてくれてます。金属磨きで磨いたので、ピカピカ光ってとても可愛らしい存在感を放っております。1日に1分以上進むのも、また可愛いねー。
で、知らんかったー。知りませんでした。いや、後免に時計店があるのは、知ってましたよ。よく前を通るので。でも、時計というものに興味がなかったから、この時計屋さんがいかに凄い時計屋さんなのか、というこっとを全然知りませんでした。同じ南国市やのに。迂闊にも。
この時計店の2階は、広い時計博物館になっています。以前つくられた、こんなホームページもあるので、見てみてください。入館料は300円。でもね、このページだけではわかりません。夥しい数の古い柱時計や貴重な貴重なマリンクロンメーターもすごいし、懐中時計のコレクションも見事。そして、古い腕時計。僕が腕に巻いてるようなのも、もっとずっとキレイな状態で展示しておりました。昭和初期から戦後、高度成長期、昭和平成の魅力的な腕時計が、さすがの技術力で手入れされて並んでおりました。
「さすがの技術力」と書いたのには、理由があります。元店主で、現在博物館の館長であらせられる中村昭弘さんは、昭和47年にCMWという資格を取得しておられます。CMWは、公認高級時計師のこと。戦後、最高の技術者を養成しようとつくられた資格で、国家資格ではないが、全国の時計師が憧れる非常に難しい試験をパスせんといかんかったそうです。
クウォーツ時計が広がった時期に一旦その資格試験は中断し、近年再開したようですが、現在その資格を持つ技術者は非常に希少といいます。中村さんは、その一人。
なかなかの文章家でもあり、中村時計店へ行けば、中村さんが書いた「時計発達の歴史 点滴石を穿つ」という冊子を購入できます。購入しました。
今は、YouTubeとかネットで、時計の情報が氾濫してます。アンティーク時計市場も、かなり賑やかなことになってます。が、そういう世界とは離れた、瀟洒な建物の2階に、めくるめく世界があったのでした。今も中村さんは、毎日時計を修理、整備しておられるそう。
今朝、その中村さんと、お話することができて、時計に対する思いを体感して参りました。すごいね、まったく。寄贈してもらったものもあるけど、中村さんが集められたという時計も夥しい。素敵で貴重な時計の群は、時間を忘れさせてくれます。時計なのに。
全国に誇れる博物館が、南国市にありました。