高知城石垣改修工事と長宗我部元親〔682〕2005/02/26
2005年2月26日(土)晴れ
良いお天気。ですが、先程空から僅かながら白いモノが落ちて来ました。ほんの一瞬の出来事。気付かなかった方も多いんじゃないでしょうか。
ここは、ご存知高知城。杉の段から石垣改修工事中の三の丸を見上げてみました。めったに見れん、珍しい風景です。この工事のおかげで高知で一番賑わう高知城三の丸の花見が今年はできんのが残念ですが、この改修工事に伴って、素晴らしい発掘成果があがっちょりますので我慢しましょう。むき出しになった山の地肌に、「1622年の盛土」とか「長宗我部時代の石垣」とか、「中世の稜線」とか、わかりやすうに表示してくれちょります。
この山は大高坂山と呼ばれて、南北朝の頃、土佐での南朝方の英雄大高坂松王丸さんが根城にしちょったところです。戦国末期、破竹の勢いで勢力を広げる長宗我部元親は、岡豊城(現高知県南国市)を本拠としちょりましたが、この大高坂山に城を築き、町を創ろうと考えて1588年に移って来ました。3年後には浦戸城へ移っていったので、短い期間ではありますが、ここから土佐に号令を掛けたのであります。けんど、ここでどんなお城を作ってどんなにして住みよったかは殆ど判っちょりません。
今回の発掘で、長宗我部時代の石垣と思われる石がたくさん出土、そして、何と長宗我部時代の建物の瓦と思われるものが初めて出土しました。素晴らしい!
写真中央下の白い表示には「1611年の盛土」と書かれちょりますが、その下から瓦片が出て来たそうです。
とにかく、珍しいものが見れるので、お近くの方は一度見に行ってみてはいかがでしょう。明日、10:00からと14:00から、現地説明会があるそうです。