懐かしのバイコヌール〔6813〕2021/12/10
2021年12月10日(金)晴れ!
あれはもう、15年前。僕は、まだ小学生だったJr.1号と一緒に、バイコヌール宇宙基地へ行きました。このにっこりでは幾度も書いてきたように、弊社の乳酸菌が宇宙へ打ち上げられるのに立ち会う為。もう、15年前になるのか。
前澤友作氏が宇宙へ行く、というニュースをこのところよく見かけます。バイコヌールからソユーズで。その記者会見の風景とか、ホテルから出発する風景とかを見て、とても懐かしく思ったことでした。15年前と、変わってない。
いや、この15年で、宇宙へ行く状況は劇的に変わりました。民間のロケットが活躍し、富豪が手軽に宇宙へ行く時代。すごいね。僕は、狭いところが苦手で、乗り物酔いする可能性があるので、宇宙には行きたくありません。でも、宇宙のこと考えるのは、好き。
15年前に、宇宙飛行士が宿舎から宇宙基地へ出発するのを見送ったときのこと、鮮明に覚えてます。お祭り騒ぎのように、多くの関係者が集まって、バスに乗る宇宙飛行士を見送る。その関係者の中にテレシコワさんが居たのも、衝撃でした。
そうそう。打ち上げが成功した後、近くの会場でパーティーみたいなのが開かれました。関係者みんなで、飲み食いしながら成功を祝う。その席で、セルゲイ・クリカリョフさんに紹介してもらい、お話しました。当時、合計宇宙滞在時間の世界記録を持っていた、クリカリョフさん。803日という記録は、2015年に破られるまでの大記録でございました。そんな記録が出たのも、宇宙が、スペシャリストによる特異な場所だったからでありましょう。とても素敵な人物で、やさしく対応してくれました。
宇宙飛行士の適正。もちろん、狭いところで長期間過ごす訳で、肉体的な適正というのもとても大切やけど、当時、宇宙に詳しい方に教えて頂いたもっと重要な適正がありました。それは、人間性。協調性とか安定性とかいったものに優れていることが、宇宙飛行士にとって一番重要だ、という認識でした。狭い空間で一緒に過ごす訳で、その同僚が嫌なヤツやったら、どうしようもないですきんね。
そうそう。ガガーリンが最初の宇宙飛行士に選ばれたのも、彼の、人間としての「良さ」がポイントだったとも言われております。クリカリョフさんが素敵なおじさんだったのも、頷けますな。
思い出したけど、あのときも、既に民間人がお金出して宇宙へ行く、というのが始まってました。ホリエモンの会社の役員かなにかをやってたお兄ちゃんが、何億だかのお金を振り込んで宇宙を目指してましたねー。打ち上げ後、モスクワへ帰っってから、管制センターみたいな場所でソユーズがISSにドッキングする中継を見たのですが、そこに、そのお兄ちゃんも来てて、挨拶しました。宇宙へ行くための訓練している、みたいな話をしたことでございました。が、その後、ロシアとの間に行き違いがあったとかで、結局宇宙に行くことはありませんでした。
もし彼が行ってたら、日本人富豪飛行士第一号やったけどね。それは実現せず、実現するまでに15年かかった、ということになります。
それにしてもソユーズ。ずっとソユーズ。なんという信頼性。安心感。ひとつの技術をブラッシュアップさせていくことの凄さ。久々に、懐かしくバイコヌールの模様を見て、また、改めてソユーズの凄さを実感しました。