旧本川村、長沢へ、バスで〔6776〕2021/11/03
2021年11月3日(水)晴れ
こないだ書いたように、今月から来年1月まで、とさでん交通のバス、電車が、日曜祝日無料になります。今日は、その最初の祝日。と、言うことでで、早速体感して参りました。電車バス無料体験。
まずは、はりまや橋から電車に乗って、伊野まで。いやー、さすが無料。常連のお客様以外と思しき乗客がそこそこ。みんな、なんとなく楽しそう。いいですね。無料ということがなければ、なかなか電車に乗ったりすることもない人達でしょうかね。伊野まで、座席はほぼ満席。休日、お昼前の電車にしては上出来でしょう。
伊野で降りて、コンビニで食料、ビールを買い込みました。で、乗ったのは長沢行きのバス。
長沢。現在は「いの町」やけど、平成の大合併までは、本川村の役場があった、長沢。ここへのバスは「県交北部交通」という会社が運行してるけど、ここに書いてるように、全部無料なのであります。四国産地のど真ん中に、バスででかける。うーん。素敵だ。
運転せんでも良くて、仁淀川の美しい風景を眺めながら、楽しくバスに揺られてやって来ました。この時刻表をご覧ください。乗って来たのは、伊野駅10:49発のバスね。乗客は、常連さんと思しき数名。途中で、男性の若者3名連れが乗ってきました。どうやら、この無料バスを体感しに乗ってきた少年たち。いいねー。彼らも、僕と同じく、終点の長沢まで乗りました。
長沢。この山中の、中心地。こっから西へ行くと寺川とか越裏門とかで、宮本常一さんが描いたような四国山中の世界が、あるのであります。昔から、この山深い土地で、人々は暮らしてきました。本川。主たる産業は、林業。山とともに暮らしてきた町が、ここにあります。
国道194号を、仁淀川沿いを遡上してきた訳ですが、程野の近くでクネクネの道を登り始めるバス。そして分水嶺を越え、吉野川水系へ。長沢は、吉野川水系なんでございます。
でも、この界隈で伐採された材木は、仁淀川へ流されて土佐藩を潤したのでした。明治になると、森林鉄道が、峠を越えて仁淀川まで材木を運んでおりました。吉野川に流したら阿波の国へ行ってしまいますきんね。
僕や、3人の若者が乗ってきたバスは、約1時間後に折り返して伊野へ。少年たちは、それに乗って帰っていきました。写真は、少年たちを乗せて帰っていくバス。で、僕は、長沢をゆっくりと楽しみます。白髪神社にお参りしちょいて、今、河原でビール飲みながら、このにっこり書いてます。公共交通機関で遠出することの醍醐味は、ビール飲めること。ああ。他には何もない。美しい風景以外、何もない。何もないという、贅沢な時間。
でも、14:40発のバスを乗り過ごしたら、もう、高知まで帰れんので気を付けましょう。飲み過ぎて、バスでトイレに行きたくなっても、バスにトイレは無いので、これにも気を付けんといけません。
ともあれ、素敵な休日になりました。
ちなみに、高知から長沢までバスで来たら、片道2100円。とさでん交通と高知市さん、ありがとう!
この、バス電車無料施策を一番堪能してるのは、僕かも知れません。みんな、もっと使えばいいのに。バスや電車に乗ると、知らなかった世界を、体感できます。