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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

ラ・ショー・ド・フォンとル・ロックルへ行ってみた〔6742〕2021/09/30

ラ・ショー・ド・フォンとル・ロックルへ行ってみた

2021年9月30日(木)晴れ!

調べてみると、昨日紹介したスイス、ジュー渓谷から更に北へ上った山間地に、ラ・ショー・ド・フォンとル・ロックルという土地があり、そこがまた時計工場の集積地になっていること、わかりました。国際時計博物館というのもあるし。

スイスは標高が高く、当然冬は雪深い。なので、農家の人たちが、冬場の仕事として精密機械の部品づくりに勤しんだ、という歴史があると言います。それにしてもなかなかの産業集積。高級腕時計など、非常に付加価値が高くて軽い精密機械は、こういう場所で製造するのに適していたんだろうか。なにしろ輸送費比率が、商品価格に比して低い低い。付加価値が高くて軽いから。

ラ・ショー・ド・フォンに本社があるのが、ジラール・ペルゴタグ・ホイヤーときたもんだ。ル・ロックルにはゼニス。そして工場としては、カルティエからオーデマピゲから、もう、おなかいっぱい。

おう。時計師を育成する時計学校もあるねー。

 

ちなみに、今までは全然知らんかった時計メーカーの名前、「機械式時計大全」で読んだので、ちょっとだけ、知ってます。買わんけど。買えんけど。

 

産業集積。

例えば高知だと、伊野の紙でしょうか。同業者が集まると、原料調達や人材確保などが共同で合理的に行いやすいというメリットがあるんでしょうかね。伊野の場合、紙漉きの伝統があり、仁淀川の清浄な水がたっぷり使えた、という地理的要因があったのでしょうか。現在、伊野を中心とした製紙業も、各社それぞれ独自性を持った商品を開発して、世界の市場で頑張ってます。やはり、大事なのは技術ですな。

高知の製紙業の場合、コンデンサの絶縁紙とか不織布とか、かなり付加価値の高い紙を作ってるのが特徴だと思います。安くて重い紙を作ってても、輸送費がかかって仕方がない。

 

高知と言えば石灰。稲生も、石灰関連の産業集積地と言えましょう。あれは、石灰の採掘地が産業の集積を生んだもの。

 

高知港周辺。かつて港7社とか港5社とか言われた工場地帯。ただ、業種が多岐にわたってたので、産業集積と言えるのかどうなのか。石灰関連の工場が多かったのは確かやけど。

 

スイスの話に戻ると、ル・ロックルが本社の、ゼニス

こんな動画を見つけました。この動画の1分50秒くらいのところから、感動の話を見ることができます。1969年からのクオーツショックで、ゼニスは致命的打撃を受け、アメリカの企業に買われたのでした。ゼニスには、エル・プリメロという歴史的名作と言われたムーブメント(機械式腕時計の駆動機構)があり、他にもたくさんの機械式時計の設計図や金型、工具などの財産があった。それを、クオーツの時代到来ということで、アメリカの親会社が、そんなものすべてを破棄するように命令したんだそう。ゼニスの時計師、シャルル・ベルモさんという方が、なんとか残すように嘆願するも、無視。そして今一度、破棄命令が下ったのでした。そこでベルモさん。工場の屋根裏に設計図や金型などを隠したんだそう。

10年後。そのアメリカ企業が他の投資会社にゼニスを売却し、機械式時計が見直される時代が訪れ、ベルモさんが隠した資料や金型、道具が、とんでもない価値で蘇ったという感動の、話。

 

目先に捉われない、感性。矜持。思い。

ラ・ショー・ド・フォンとル・ロックルには、ただの産業集積だけではなく、そんな思いも集積されているのか。


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