幸せな、朝〔6584〕2021/04/25
2021年4月25日(日)快晴!
まさか、自分が還暦を迎える日がくるなんて。
まったく想像してませんでした。みんなそうだと思います。これを読んでる若い方、油断してはいけませんぞ。人生、アッと言う間に過ぎてゆく。
以前なら年金貰える年頃ですもんね。今は貰えんけど。でももう、りっぱなジジイの仲間入りだ。都会の電車で立ってたら、ひょっとしたら若者が「席を替わりましょう」と声を掛けてくるかもしれないお年頃。もし、そんな声を掛けられたら、にっこり笑って座らせて貰うことにしよう。腰痛なので。
でも実際にそういう場面になったら、見栄張って断りそうな自分は小市民。
そんな小市民の僕に、会社の事務のみなさんが、還暦祝い、くれました。赤いウィンドブレーカーに赤い帽子に赤いスリッパ。これをいつどこで着るのかは別にして、純粋に、嬉しい。嬉しいですね、こういう気遣い。感動しました。
還暦で赤いちゃんちゃんこ、てのは、いつ、どういう理由で始まったのか、気になります。いや、全然気にしてなかったけど、想定外に自分が当事者になったことで、考えることになりました。想定しとけよ。
「赤いちゃんちゃんこ」で検索すると出てくる出てくる。ネット販売のあかいちゃんちゃんこ。すごいっすね。このような一大市場になっておったのか。で、その中に高島屋さんのオンラインストアがあって、「還暦お祝いに赤いちゃんちゃんこを贈る理由」というのが書かれてました。
それ見ると、そんな風習が始まったのは室町時代。ふっるー。そんな時代からの風習やったのか。明治以降に、ちゃんちゃんこ業界の人たちが販売促進のため考え出した新しい風習と思ったら大間違い。なかなか古くからの風習だったんですね。
かいつまむと、昔は新生児の死亡率が高かったので、赤ちゃんが産まれたら「魔除けの色」の産着を着せたりしてて、十干十二支がひとまわりしてリスタートする還暦の際にも「生まれ変わり、新しい寿命を授かった」という意味を込めて赤いちゃんちゃんこを着るようになった、という話。
いつしか、赤ちゃんの魔除けで赤いべべを着る風習はなくなったけど、還暦で赤いちゃんちゃんこ着るのは残った、という訳でした。
自分が還暦になった感慨でいえば、ちゃんちゃんこよりもウィンドブレーカーの方が嬉しいです。何より気持ちが嬉しいので、明日は、羽織って仕事してみようと思うけど、お客さんが来てビックリするといかんので、赤いスリッパくらいにしておこうかと考えたりしている、還暦の朝。幸せな、朝。