巣作り〔6565〕2021/04/06
2021年4月6日(火)曇り
昨日の幡多は、とてもお天気が良くて気持ち良かったです。幡多農業高校のもお邪魔して、畜産学科の生徒さんたちの実習風景にも立ち合うことができて、楽しかった。将来、あの中から酪農家になってくれる子が育ったら嬉しいねー。未来は君たちの手の中に、ある。
畜産学科などと書いてしまったけど、今ネットて調べてみたら「アグリサイエンス科」。なかなかカッチョブーの名称になってました。そして、圧倒的に女の子が多いのね。僕らの頃の農業高校とは、雰囲気が全然違います。
昭和16年に高知県立幡多農林学校として創立した当校は、昭和47年に古津賀の現在地に移転して今に至ります。それまでは、中村の中心部近くにありました。
中村では、中村高校と幡多農業高校が車の両輪で、優秀な人材を多く輩出してきた歴史があります。今の農業高校は、女の子が多くて元気がよくて、明るい雰囲気。とてもいい学校でした。
農業といえば、今、高知は田植えの季節。田植えの季節になると戻ってくるのが、ツバメ。
弊社の本社棟、玄関の真上には、ツバメが巣をつくってます。去年もその巣から、たくさんの子ツバメが巣立っていきました。しかし、去年の巣はいつの間にか壊れてしまい、壁面に痕跡の土が少しこびりついてるだけになってたので、今年はどうなるのと心配しておったんですね。
数日前から、やって来ました。戻ってきました。ツバメ。そして、巣を、初めっから作り始めたではありませんか。すごい。
ツバメって、毎年同じツバメがやってきて営巣するのか、という疑問はみんな抱くようで、「ツバメ 毎年同じ場所」とかで検索かけるとたくさんのページが出てまいります。
ここのが、なかなかわかりやすい。
これによると、同じ場所に戻ってきたのは22.5%で、そのうち同じ巣に戻ったのは半分だから、1割ちょっとしか同じ巣に戻ってないことに、なります。でも、1割ちょっとってのは、少なすぎる気がします。他のページだと、4割くらいは同じツバメが戻ってきた、みたいな結果も報告されてたけど、真相はどうなんでしょうかね。こんなにも身近なのに、生き物の生態って、びっくりするほど知られてません。
この同じページに「去年の巣が壊れて残っていなかったらどうするのですか?」という質問があります。今年の、弊社本社棟玄関上のパターンだ。回答は、こう。「♂はその近所に残っている巣を探し、まだその巣の♂が戻っていないときはそれを占領します。そうした巣が無いときは去年の巣の近くで♀を待ち、協力して新しい巣を作ります。」
ここの場合、近くに占領できる巣がなかったんでしょうかね。一羽が、扉の上にとまってまるで監督官のように振る舞い、もう一羽が一生懸命巣作りを始めました。上記の話からすれば、監督官が♂で、土木作業員が♀なんだろうか。どう見ても、逆に見えるよね。逆に、見えます。
写真をご覧ください。左上にこびりついてるのが、去年の巣の痕跡。その右下。土木技術者たちは、あれよあれよと言う間に泥と藁の塊を使って巣を作ってゆきます。すごい。これはまだ、たぶん、建築途中。でももう身体乗せて休めるくらいの大きさになったので、今朝来たら、一羽だけ、ここで寝てました。これが土木作業員の♂なのか、監督官の♀なのかは、わかりません。
ここでまた卵が孵化し、新しい世代の命が巣立って行く日が、楽しみ楽しみ。未来は君たちの手の中に、あるのだ。手なのか羽なのか知らんけど。