早朝のはりまや橋〔653〕2005/01/28
2005年1月28日(金)晴れ時々曇り
ここは早朝のはりまや橋。幕末に高知の城下であった実話、五台山のエリート僧「純信」と、五台山麓に住む美女「お馬」の禁断の恋の物語に舞台になった場所ですな。以前にもお話しましたが、ここはりまや橋の小間物屋さんに、かんざしを買いに来てお城下の噂になったのは「純信」ではなくてその部下の「慶全」くん。「お馬」と最初にデキてしまったのは「慶全」くんで、この「かんざし事件」が発覚した後、上司の「純信」さんに無理矢理別れさせられてしまいました。そして、今度は「純信」さんが「お馬」さんに手を出してしもうたがですね。
それからは、駆け落ちしたり連れ戻されたり市中さらしものにされたり追放されたりこっそりよりを戻しに帰って来たりと、波瀾万丈のドラマが繰り広げられるのでありました。
さて、問題のはりまや橋。
向こう側の、灯りのついた、路面電車が駆け抜ける橋が本物の「はりまや橋」。手前のやつは、観光客用に平成10年にこさえられた、一般のヒトが考えるはりまや橋のイメージを具体化した橋。で、県外からここはりまや橋を訪れた観光客の皆さんは、最近はこちらの赤い橋で記念撮影をしたりしよります。
その昔、ペギー葉山さんが歌って大ヒットした「南国土佐をあとにして」を題材にして映画が作られました。その際、向こう側の本物のはりまや橋の欄干が朱塗りの欄干で、そのイメージが全国に広がっちょったがですな。
橋の下は地下道になっちょりまして、昭和40年代に川は埋め立てられて無くなってしまいました。日本三大がっかり名所のひとつ、はりまや橋をご紹介しました。