柳原橋から西を遠望する〔649〕2005/01/24
2005年1月24日(月)曇り時々晴れ
雲の合間から、ちょびっとだけ青空も見える朝です。暖かいですね。今朝も鏡川たくつりコースのひまわり太郎です。ここは、柳原橋の上。遠く西の方を眺めてみますと、この写真ではわかりづらいですが、遥かに、雪を冠った山々が見えます。高知県でも、四国山脈の高い山の上には雪が積もるのであります。
高知市から真西の方角ですので、鈴が森とか、横倉山とかでしょうか。天狗高原なんかもこの方向ですが、ちくと遠いですかね。
横倉山は、なかなか面白い山です。
まず、地層が古い。とてつもなく古い。4億年以上昔の、シルル紀のものと言いますから、日本でも有数の古さです。当時、この山は南半球の珊瑚礁の海やったのであります。そういった訳で、この山には「自然の森博物館」というお薦め施設がありまして、ひまわり太郎が大好きな三葉虫やコノドントなどの化石なんぞが展示しちゃあります。
それから、この山、安徳天皇伝説でも有名です。壇ノ浦の合戦に破れ、入水して果てたと言われる幼帝安徳天皇は、実は逃げ延びてこの横倉山に至り、平家の従臣たちとともにここに行在所を築いて住んだという話ですね。ここで崩御された安徳天皇を平知盛が祀ったのが「横倉宮」。そして山のいたるところに、平家の従臣たちが祀られちょります。また、安徳天皇陵墓参考地もございます。
四国山中には平家落人伝説や安徳天皇伝説が多いのですが、ここはそのなかでもかなり有名な山なんでございます。
モヒトツ言いますと、この山には、樹齢数百年の大杉の群生やアカガシの原生林、珍しい植物群がありまして、牧野富太郎博士の研究フィールドとしても有名なんですね。