書評欄考〔6465〕2020/12/27
2020年12月27日(日)晴れ!
コロナの年末の日曜日。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
このところの感染拡大で、いつもなら賑わう年の瀬の街も、ちょっと違う風景になってるんでしょうか。
それでも昨日は、車、多かった。コロナの中でも暮れてゆき、お正月はやってきます。なんだかんだ言いながらの準備に忙しい、年の瀬。
うちの家では、本来なら帰省するJr.たちは帰省せず、遠く離れた年末年始。でも、リモートでいろいろやるようになったので、それはそれで楽しい。このお正月も、コロナの中ならこうでしょう、という正月を構想してますので、乞うご期待。いや、どうなるかはわからんけど。他人のところはどうでもいいですか?
他人のことと言えば新聞の書評欄。
夕刊がなくなったという話を昨日書いたけど、夕刊と並んで、普段の朝刊とはちょっと違ったテイストで楽しめるのが日曜日の新聞。文化的なこととか、アートとか、「人」にスポットライト当てるとか、そんな紙面が日曜日の新聞には溢れてます。
高知新聞では、書評欄、日曜日に掲載されます。全国紙とかでは土曜日になってるところもあるみたいやけど、高知新聞の書評欄は、日曜日。なので、ゆっくりじっくり、読みます。
書評欄って、基本、他人が読んだ本を、他人が紹介する欄。なので、興味のあり方とか、指向とか嗜好とか思考とかが違う人の感想な訳で、他人にとってみたら「それがどうした」みたいなことなのかも知れません。
しかし。読む本を選ぶとき、それが街の本屋さんであってもネットであっても、どうしても自分の趣味、嗜好に引っ張られてしまい、似たようなものばかりを選んでしまう傾向になるのは避けられない。そこで、書評欄だ。
普通なら自分では手に取らんような本が紹介されてたりするのでね。うっかり買ってしまい、後悔することもあれば、意外にも感動してしまうことも、あります。
今日の高新書評欄は、「今年の収穫 識者が選ぶベスト3」という特集になってました。今年一年の総括を、ジャンルごとにやってる訳ですな。見てみると、僕が読んだのも数冊。でもほとんどは、知らんかった本ばかり。早速読んでみたいのも、何冊かありました。
「エンターテイメント小説」部門では、こないだご紹介した「ザリガニの鳴くところ」が一番に選ばれてました。なるほど。山中賞だ。
せっかくなら。せっかくの高知新聞ならば。
この書評欄を、共同通信の配信だけでなくて、高知独自の書評欄にしたら面白いと思いました。TSUTAYA中万々店のスーパー書店員、山中さんの書評とか。できれば、あのお店を彩ってる夥しいPOPのように「手書き」でね。さすれば、魅力倍増で、こりゃあその本を読んでみよう、という方が激増するかも知れません。
誌上ビブリオバトルみたいなもんですかね。僕もちょっと、参戦してみたい。
自分が読んで面白かった本は、人にも薦めてみたくなる訳です。それが、他の人にも受け入れられる感性で、読書の輪がどんどん広がっていくようなものであればいいけど、「ひまわり文庫」で紹介される本はどうやらそういう方向ではないようで、でも書評欄にはそんな方向があってもいい訳で、日曜日の新聞には、そんな緩い、マッタリしたものを期待します。
夕刊がないなってしまったのでね。